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2017年6月30日

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仏警察によると、パリ南東の郊外クレテイユで29日午後6時半(日本時間30日午前1時半)ごろ、モスク(イスラム教礼拝所)の前で男が車で人ごみに突入しようとした疑いで逮捕された。男は、モスクを守るために設けられていたバリケードに阻止され、負傷者は出なかったという。

容疑者の動機は不明だが、仏紙ル・パリジャンによるとアルメニア系で、パリで相次いだイスラム過激主義者による攻撃に報復したいと話していたという。

欧州では、過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)と関わりのある、車を使った攻撃が昨年から相次いでいる。

警察によると、容疑者はモスクの周りに設置されたバリケードや車止めに繰り返し四輪駆動車を当てていたという。車は猛スピードで現場を離れようとしたが、障害物に激突。男は逃げようとしたものの間もなく逮捕された。

ル・パリジャンは、男は薬物やアルコールの影響下にあるようには見えなかったと伝えている。

同紙によると男は、2015年11月のパリ連続襲撃事件今年4月のシャンゼリゼ発砲事件などに報復したいと話していたという。いずれの事件も、ISとの関与が指摘されている。

フランスは130人が死亡したパリ連続襲撃事件以来、国家非常事態を継続している。今年4月のシャンゼリゼ事件では警官を殺害した男が射殺された。男の遺体の近くから、ISを擁護するメモ書きが発見された。


自動車を使った近年の攻撃事件 欧州での時系列

  • 2016年7月14日 仏ニース――革命記念日を祝う花火を見物する人たちの間を2キロにわたり、男がトラックを運転。86人が死亡し、300人以上が負傷した。
  • 2016年12月19日、ベルリン――クリスマス市で混雑する広場の中に男がトラックで突入。12人が死亡し、49人が負傷した。
  • 2017年3月22日、ロンドン――ウェストミンスター橋で男が歩道を暴走。6人が死亡し、少なくとも50人が負傷した。男はその後、議事堂前の警官を刺殺し、射殺された。
  • 2017年4月7日、ストックホルム――デパート前にトラックが突入し、4人が死亡した。ウズベキスタン人の運転手は逮捕され、「テロ犯罪」だと自供した。
  • 2017年6月3日、ロンドン――襲撃犯3人がワゴン車でロンドン橋の歩道を暴走した後、橋の周辺や近くのバラ・マーケットで通行人を次々と刺した。8人が死亡。襲撃犯は射殺された。
  • 2017年6月19日、ロンドン――ロンドン北部のモスク近くで男がワゴン車で、イスラム教徒の中に突入。1人が死亡した。容疑者はテロ容疑で逮捕された。

(英語記事 Paris mosque: Man held after 'trying to ram crowd with vehicle'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/40453483

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