BBC News

2017年7月4日

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シリア北部の主要都市ラッカで、米国の支援を受けるシリア民主軍(SDF)が過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)が占拠する旧市街を取り囲む城壁を突破した。米軍が3日明らかにした。

米主導の有志連合は歴史的なラフィカの壁の2カ所に空爆を行った。SDFはラッカ周辺の包囲に数カ月をかけた。

ISは2014年にラッカを支配下に置き、樹立を宣言した「カリフ制国家」の首都とした。

最大4000人の戦闘員が防御するとされるラッカは、ISの作戦遂行にとって重要な拠点となっている。

米中央軍は発表文で、「有志連合軍は旧市街を取り囲むラフィカの壁の2カ所に小さな分断を作ることで、SDFが(ラッカの)最も要塞化された地域に進攻するのを助けた」と述べた。

SDFは、2015年にクルド人勢力とアラブ人が協力して組織された。SDFは先週、ラッカに立てこもるISを完全に包囲したと発表していた。

SDFは昨年11月以来、ラッカに向けて徐々に進攻し、先月6日にラッカ奪還作戦を開始した。

有志連合は、ラッカ奪還がISへの「決定的な打撃」になるとしている。

戦闘はラッカの民間人に大きな犠牲を強いている。国連は、6月には少なくとも173人の民間人が死亡したと指摘。実際の犠牲者数はもっと多い可能性があると述べ、「迅速な軍事的勝利のために民間人を犠牲にしてはならない」と強調した。

戦闘によって最大10万人が避難できない状況にあるとみられる。ISが民間人を避難させないようにしているとの情報が、繰り返し伝えられている。

シリアで6年以上続く戦闘の結果、30万人以上が命を失い、1100万人が住まいを追われた。最初はバッシャール・アサド大統領に対する抗議デモだったものが、内戦に発展した。

(英語記事 US-backed Syrian forces breach Raqqa's wall in IS fight

提供元:http://www.bbc.com/japanese/40490627

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