BBC News

2017年7月7日

»著者プロフィール

ドイツ北部ハンブルクで6日、主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせて行われた抗議デモの参加者と警察が衝突し、警官76人が負傷した。サミットは7、8日に開かれる。

警察によると、負傷した警官のうち3人が病院に運ばれた。デモ参加者からも負傷者が出ているもよう。

衝突は警官らが覆面をしたデモ隊に突進した際に起きた。「地獄にようこそ」と名付けられたデモには1万2000人が参加した。

ドナルド・トランプ米大統領などが出席するG20サミットでは、気候変動や貿易、そのほかの主要な課題が話し合われる見通し。

警官らは放水銃や唐辛子スプレーを使って、ボトルや石、発煙筒を投げつけるデモ隊に対抗した。

デモ主催者は警官と最初の衝突が起きた場所でのデモ行進を中止したが、人々は街頭に残った。警察によると、暴力行為はハンブルクの別の地域にも広がったという。

デモ参加者は急きょバリケードを作り、車に放火し、店舗や事務所を損壊。警察ヘリコプターの操縦士の目くらましにレーザー照射を繰り返した。

現場では救急隊員が負傷者数人を手当てする姿が見られた。少なくとも1人が重傷を負った様子で、アルミシートの毛布に包まれ運ばれた。

デモ行進が予定されるなか、警察は暴力行為を警戒し、事前に多数の自家製武器を没収したと明らかにした。

ハンブルクではサミットの警備に約2万人の警官が配置されている。サミット会場周辺は立ち入り禁止になり、デモ隊が近付けないようにしている。7、8両日には最大10万人がデモに集まるとみられている。

首脳間の不協和音

サミット参加国の首脳たちも、気候変動や貿易などで意見の対立を抱えている。

トランプ大統領はすでにドイツのアンゲラ・メルケル首相と1時間にわたって会談。独政府の報道官によると、北朝鮮や中東、ウクライナ東部の対立やG20の議題について話し合われたという。

メルケル首相は先週、G20では地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」が焦点になると語った。しかし、メルケル首相はこれに先立ち、G20のホスト役として妥協点を見出す努力をすると述べていた。

サミットに合わせトランプ大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領との初会談に臨む。ロシアのメディア各社は、会談は現地時間の7日午後2時45分(日本時間同午後9時45分)から1時間行われると報じた。

ロシアによるウクライナ「不安定化」

トランプ大統領は6日、ポーランドの首都ワルシャワで演説し、ロシアに対して、ウクライナやそのほかの地域を「不安定化」するのをやめるよう求めた。

トランプ氏は、ロシアはシリアやイランといった「敵対的政権」を支援するのをやめ、「責任ある国のコミュニティーに加わる」べきだと述べた。

また、ロシアが「共通の敵を倒し、文明そのものを守る戦い」に参加するよう呼びかけた。

ロシア政府はトランプ大統領の言い分を否定した。

トランプ大統領は演説で、ポーランドが欧米的な自由を守る意志を持った国として称賛した。

ポーランドは現在、保守勢力が政権を握っており、トランプ氏と同様、国家主権を強く主張し反移民政策を擁護している。

(英語記事 G20: Hamburg sees clashes between police and protesters

提供元:http://www.bbc.com/japanese/40528018

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る