世界の記述

2009年2月27日

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 中国でも不景気の波を一番かぶっているのが大学の新卒者。今年夏には、一般大学卒だけで611万人という空前の数の就職予備軍が労働市場に登場する。これは大学生を急増させた前の政権の置き土産だが、昨年夏の卒業生の多くがまだ就職できておらず、人力資源社会保障部(厚生労働省に相当)によると、今年は合わせて700万人の大学卒を含む2400万人が働き口を求めて狭き門に殺到することになる。

 従来なら比較的楽に就職できた名門大学や土木建築学科など理系の学生も苦戦しており、なかなか面接すらしてもらえない状態を指す「辛ラーメン(中国語では“ラーメン”は“面接引き伸ばし”という言葉と同音)」、「電気のこぎり(採用担当者が電話で断りを入れる”電拒”と同音)」といった流行語が生まれている。

 大学生も負けじと「覇王面(通知が来ないのに会社に押し掛け面接すること)」するものの結局は、従来見向きもしなかった内陸地区などの求職に応じるしかないのが実情となっている。

◆「WEDGE」2009年3月号より

 

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