定年バックパッカー海外放浪記

2017年8月6日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

現代日本は依然として鎖国国家なのか?

 彼によると現在日本にはITエンジニアなど約3万人の在日インド人がいる。(注:法務省の在留登録インド人は2016年12月時点で2万8667人)。

世界遺産のレッド・フォート(赤い砦)

 残念であったのは彼が将来米国に移住する計画を立てていることであった。日本での生活は快適で報酬も悪くないが日本に永住することは日本の法制上実質的に不可能というのが米国移住の理由だ。

 人口減少社会を迎える日本は優秀な途上国からの人材を確保できなければ国際競争力を失ってゆく。移民政策に積極的な米国やカナダなどと比較すると日本は依然として鎖国体制であり“出稼ぎ”するだけの国でしかないのであろうか。

ゲストハウスのテラスで世界一周旅行の途上のマサル君とオジサン

米国在住のIT企業経営の紳士

 6月18日午後。上海虹橋空港からデリー行きのフライトに搭乗。隣席は40代半ばのインド紳士。サンフランシスコ在住でIT企業経営。米国に移住して20年、すでにアメリカの永住権を得ており米国旅券を所持。

 平和島在住のITエンジニア青年の話をすると「インド人にとっては親が決めた同じカーストの女性と結婚するのが幸福な人生です」とのご託宣。彼自身も故郷で親が決めた女性と結婚して米国で家庭を築いてきたが自身の人生に満足しているという。

インドは永久不変のカオスの世界

 6月19日。デリー・インディラ・ガンジー国際空港から早朝地下鉄でデリー中央駅まで移動。空港も地下鉄も近代的でキレイであったのでインドも30年間で変わったのだろうかと期待した。

バイクリキショー(自転車+人力車)乗っていると座席が左右にかなり揺れる

 7時前にデリー中央駅から一歩外に出て一瞬にして30年前のインド的世界に引き戻された。車、バイク、荷車、自転車、リキシャと群衆がひしめき合いゴミと糞尿の異臭が漂う街路を抜けて邦人バックパッカー御用達の日本人宿に投宿。

日本人宿の定番、おどろおどろしいインド体験放談会

 6月19日から24日までデリーの日本人宿に滞在。20代~30代前半の邦人バックパッカーが入れ替わり立ち代わり滞在。テラスでの座談会の邦人男子の定番はインド的世界でのサバイバル的ハードシップ体験だ。

 曰く、◎◎の売春街で冷やかしていたら突然ナイフで脅されて真っ暗闇の部屋に監禁されて……。曰く、旅行資金がなくなったので観光客が集まる〇〇のメインストリートで借りてきたギターで日本のロックを歌って金を稼いだ。曰く、知り合った現地人と酒盛りをして目が覚めたら野原に一人で置き去りにされて貴重品を盗られていたが……。注)睡眠薬強盗についてはインド旅行中に更に30代男性、20代女性からも被害体験を聞いた。

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