ペコペコ・サラリーマン哲学

2010年9月6日

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 6月末に発刊した、原丈人さんとの共著本、「だれかを犠牲にする経済は、もういらない」が、おかげさまで好調な売れ行きのようです。これは、いつにかかって、原丈人さんの「実行有言」の「公益資本主義」について、とてつもない多くの方々が心から賛同し、拍手喝さいを送っているからにほかなりません。

 私のところにも多くの感想をいただきました。高く評価してくださる声が多くあり、とても感謝しています。日本企業は円高に苦しみ、欧米の景気の雲行きも良くありません。2008年9月のリーマン・ショックで露呈した資本主義の抱える本質的な問題は、いっこうに解決していないのではないか――そんな疑問が多くの方々の心に芽生えているのではないでしょうか。原さんの提唱する「公益資本主義」のような、新しい考え方・理論と実践が、いまこそ求められています。

 嬉しいことに、一流の雑誌や新聞の書評にも取りあげていただきました。ここに紹介させてください。

■週刊ダイヤモンド(2010年7月24日号)
金子剛士氏(ブックファーストルミネ川越店店長代理)・談
リーマンショック以降、米国型資本主義(新自由主義)への批判が広がっていますが、ここにきて新しい資本主義のあり方を探る新刊が相次いでいます。
著者の魅力が内容の説得力を高めているのが『だれかを犠牲にする経済は、もういらない』。金児さんは財務・経理の大御所で、企業統治の民主化の一環として連結決算制度の定着に努力した人。一方、原さんは、考古学を研究する資金を得るがためにビジネス世界に入った、シリコンバレーでは著名なベンチャーキャピタリスト。
2人は対談形式で新しい資本主義のあり方を探ります。特に原さんの「公益資本主義」という考え方は新鮮です。2人の考え方の背景を説明する一環として自身の履歴を紹介しているのですが、これが生きのよい青春物語を読んでいるようで抜群におもしろい。


■産経新聞(2010年8月1日)
一昨年秋のリーマン・ショックを経験して、資本主義は今後どこへ向かうのだろうか。そんな不安を覚えた人は多いに違いない。本書で議論されている主要テーマは「新しい資本主義」である。
めざすビジョンは、「マネーゲーム」ではなく、会社が利益を挙げて、その利益を何らかの形で社会に貢献することが「経営陣と従業員の目的として共有され、実行される」ことだという。原氏はそれを「公益資本主義」と呼ぶ。
いいかえれば、「情けは人のためならず」を基本に据える「利他主義」の実践なのだろう。すでに原氏は投資家としてそのモデル構築をバングラデシュなどで始めている。

 

■週刊東洋経済(2010年8月7日号)
国際的に活躍するベンチャー投資家と日本を代表する経理の専門家による対談集。短期的利益を追求するマネーゲームの世界に対する厳しい批判と、長期的な視点からの実業をいかに定着させるかの提言が主題となっている。ウォールストリート流株主資本主義を捨て、公益資本主義こそが目標とされなければならないとされるが、要するに社会への貢献という公益のために利益を追求する資本主義の勧めであり、「三方良し」の経営哲学とも通じるところがある。
とはいえ単なる道徳論ではもちろんない。現代的問題提起がなされて減損会計、IFRS(国際会計基準)、J-SOX(内部統制)、排出権取引などの欠陥が容赦なく槍玉に挙げられる。グローバルスタンダードの御旗にひれ伏す産業界の思考停止への批判は爽快でさえあり、そのうえでの、日本の未来に希望が増してくる分析と提案は説得力十分だ。コンパクトだが充実した内容で読ませる。(純)


  産経新聞は「公益資本主義」に注目してくださいました。ダイヤモンドは「生きのよい青春物語」とまで書いてくださいました。東洋経済は、IFRSや、J-SOX、排出権取引などの欠陥についての指摘を「爽快」とまで評価してくださっています。それぞれの媒体が、違った視点から違った点を評価してくださっているというのは、対談筆者冥利に尽きます。ほんとうにありがとうございました。

 ありがたい書評たちにペコペコです

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