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2017年8月23日

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スペイン・バルセロナで17日にワゴン車が歩行者に突入した襲撃事件で、マドリードに移送され裁判所に出廷した容疑者が22日、市内の有名なサグラダファミリア(聖家族)教会を爆発物で攻撃する予定だったと供述した。

バルセロナと同市南西のカンブリスで歩行者を襲撃した連続事件に関わったとして、テロ組織加入と殺人の疑いで起訴されたモハメド・フーリ・チェムライ被告は、マドリードで開かれた非公開の予備審問に出廷。司法関係者によると、「少なくとも2カ月前から知っていた」というグループの攻撃計画について供述した。

チェムライ被告は、グループはアントニ・ガウディ設計のサグラダファミリア教会のほか、バルセロナ市内の複数カ所で爆発物を使った同時多発攻撃を意図していたと供述。爆発物はバルセロナ南西約200キロにあるアルカナルの民家で用意していたが、この民家が16日に事故で爆発したため、攻撃計画は縮小する羽目になったという。

被告はこの民家爆発で負傷し、病院で治療を受けていた。法廷には、病院のパジャマ姿で出廷した。

爆発ではさらに二人が死亡。カンブリスの襲撃現場で5人が射殺されたほか、バルセロナ襲撃の運転手とされるモロッコ出身のユネス・アブーヤクーブ容疑者が21日、バルセロナ郊外で発見され射殺された。

残る容疑者4人はバルセロナから、マドリードに移送され、予備審問に出廷した。ドリス・ウカビル容疑者も、テロ組織加入と殺人の疑いで起訴された。弟ムーサ容疑者は、カンブリス襲撃現場で射殺されている。

捜査当局は事件直後にウカビル被告の顔写真を公表。これを受けて被告は出頭し、盗まれた自分の身分証が襲撃車両をレンタルするために使われたと供述していた。しかしマドリードの法廷では、バルセロナ・ランブラス通りの襲撃に使われたワゴン車は自分が借りたものだと、供述を変更。ただし、引っ越しのために使うのだと思っていたと主張したという。

予備審問にはほかに、モハメド・アーラア(27)とサハル・アル・カリブ(34)の両容疑者も出廷。アーラア容疑者は、カンブリス襲撃で使われたアウディ車の所有者とされる。保釈金を払って釈放されたが、毎週月曜に出廷しなくてはならない。アル・カリブ容疑者は、モロッコへの送金拠点として使われたバルセロナ郊外リポイのインターネットカフェを経営していたとされる。さらに72時間の勾留延長が決まった。

出廷した4人はいずれも、グループのリーダーはリポイ在住だったイスラム教指導者(イマーム)、アブデルバキ・エス・サティ師だったと供述したという。モロッコ出身のサティ師は、アルカナルの民家爆発で死亡したとみられている。

容疑者12人のほとんどがリポイ在住で、いずれも北アフリカ系の青年だった。

警察は、リポイのインターネットカフェや、バルセロナ南にあるビラフランカのアパートなどで、家宅捜索を重ねている。

(英語記事 Barcelona attack: Suspects 'planned to hit key monuments'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/41020800

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