BBC News

2017年8月24日

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ドナルド・トランプ米大統領は23日、マスコミや政敵を強い調子で攻撃した前日の支援者集会とは一転して、穏やかな調子で「新しい団結」を呼びかけた。

ネバダ州リノで開かれた退役軍人会の集まりに出席したトランプ氏は、「我々は一つの家と一つの偉大な旗を持つ、一つの国民だ」と原稿を読み上げ、「アメリカでは我々は決して信じることをやめない。自分が何者か決して忘れず、より良い未来に向けて努力するのをやめない」と強調した。

5000人以上を前にした22分にわたる演説で、トランプ氏はテレプロンプターに映し出される原稿を読みながら、「我々を分断した傷を癒すべき時だ。そして我々を結びつける共通の価値観を基に、新しい団結を見出すべき時だ」と述べた。

さらに、米国では「人を肌の色で決めつけたりしない。給与明細の金額や支持政党で決めつけたりしない。私たちを決定するものは、共有する人間性だ。この素晴らしい国の国民だという事実や、私たちの心を満たす愛情が、私たちが何者かを定義する」と述べた。

その上でトランプ氏は、退役軍人が障害補償申請を却下された際に、速やかな再申請を容易にする法案に署名した。

会場の外では数百人が、トランプ氏に抗議した。

前日にアリゾナ州フィーニックスで開いた支援者集会でのトランプ氏は、これとは対照的に、選挙公約だったメキシコとの壁を建設するためには連邦政府の閉鎖も辞さないと述べたほか、アリゾナ州選出の上院議員二人(共に共和党)や民主党を罵倒。また、女性一人が死亡した米バージニア州シャーロッツビルでの衝突について、自分の発言を正確に伝えなかったと、「ひどい嘘つきの」マスコミを激しく攻撃したが、その際には広く非難された「色々な側」に責任があるという自分の発言箇所を省いて繰り返した。

支援者の前で80分近く話したトランプ氏は、マスコミが「我々の文化や歴史を取り上げようとしている」と訴えた。

フィーニックスの会場の外では、トランプ氏に抗議する人たちと警察が衝突した。

大統領のリノ演説の後、不和が伝えられていたミッチ・マコネル上院院内総務(ケンタッキー州、共和党)が、自分とトランプ氏に関する米紙ニューヨーク・タイムズ報道を否定した。

同紙は、マコネル議員がトランプ氏に対して怒り心頭で、共和党を率いる指導力を疑っていると伝えていた。これに対してマコネル氏は、「共通の政策目標を前進させることを、お互い重視している。そうではないなどと言う人は、明らかに会話の中に入れていない人だ」と反論した。

(英語記事 Donald Trump softens tone to urge 'a new unity'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/41033484

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