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2017年8月30日

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米テキサス州などで大雨による洪水が続くなか、被害の大きかった同州ヒューストン市は29日、夜間外出禁止令を発令した。

25日に上陸したハリケーン「ハービー」が熱帯低気圧に変わった後も大雨が続き、ヒューストン市の幅広い地域が水没。多くの住宅が損壊し、少なくとも15人が死亡したと伝えられる。

全米第4の都市ヒューストンのシルベスター・ターナー市長は、略奪行為を防止するために外出禁止令が必要だと述べた。

ドナルド・トランプ大統領は29日にテキサス州を訪問し、ハービーを「壮絶な」嵐だと語った。

外出禁止令は午前零時から午前5時までで、無期限で実施される予定。救助にあたるボランティアや救急隊員、仕事が理由の外出は対象外としている。

ターナー市長は外出禁止令は防犯目的だと説明。住民避難後の住居で「不動産犯罪」が起きないよう、「起き得る犯罪行為を事前に防ぐためだけ」だと話した。

市当局者らによると、略奪行為や武器を使った強盗、警官を装った者たちによる強盗が起きている。

洪水被害が深刻になるなか、何千人もの住民が住居を離れて緊急避難場所を探した。

トランプ大統領は29日にメラニア夫人を伴い、ハービーが最初に上陸したコープス・クリスティに到着した。トランプ大統領は、救助活動が豪雨災害への対応の模範となるのを期待すると述べた。「これまでで一番良いものにしたい」。

「この嵐は、今回の出来事は壮絶だった。だけどさ、テキサスで起きたことだ。テキサスは何があっても対応できる」

トランプ大統領はヒューストン市は訪問しない予定。ホワイトハウスはトランプ氏が救助活動を邪魔したくないと考えていると説明した。

国立気象局(NWS)は29日、ハービー襲来による降雨量が米国本土での記録を更新したと述べた。テキサス州のシダー・バイユーでは、25日以来の降雨量が1320ミリに達した。

このほかの動き

  • ヒューストン市警によると、出勤しようとしていた警官が洪水に巻き込まれ死亡
  • ヒューストン市のハリス郡当局によると、アディックス、バーカーの2つのダムからあふれた水で3000戸が浸水した。ロイター通信が伝えた
  • 一部の橋や道路が洪水で崩壊しかかっているもよう
  • ヒューストンの南にあるブラゾリア郡で、コロンビア湖群の堤防が決壊。当局はツイッターで「今すぐ逃げろ!」と呼びかけた
  • ハリス郡クロスビーの化学工場で火災もしくは爆発の危険がある。このため周辺2.5キロ圏の住民が避難

トランプ大統領はすでに、政府の緊急予算から救助・復旧活動の資金援助が可能になる連邦非常事態宣言を、テキサス州と隣りのルイジアナ州に対して出している。

ハービーは30日午前にルイジアナ州に到達し、再び本土に上陸すると予想されている。今後2日間、豪雨や鉄砲水などの災害に備える同州ニューオーリンズでは、29日が大規模な被害が生じた2005年のハリケーン「カトリーナ」襲来からちょうど12年の節目となった。

(英語記事 Houston floods: Night curfew bid to stop robbery and looting

提供元:http://www.bbc.com/japanese/41091860

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