使えない上司・使えない部下

2017年9月11日

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吉田典史 (よしだ・のりふみ)

ジャーナリスト・記者・ライター

ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年から、フリー。
主に、人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。『悶える職場』(光文社)、
震災死』『あの日、「負け組社員」になった…―他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)『封印された震災死』(世界文化社)など。

 勝つために、各々の選手のプレーや試合運びなどをがちがちにシステムマチックに固めるのも1つのスタイルだとは思いますが、それで学生たちは楽しいのかな、と思います。もっと自由に、自分たちで話し合いながら創意工夫したほうがおもしろいように感じるのです。自ら考え、行動をしないと、成長はできないと思います。チームのために一人ずつが考え、動くことができるチームが強い、と私は考えているのです。そのようなチームを彼女たちとつくっていきたい。

 学生への愛情はやはり、大切ですね。そして、彼女たちの思いや考えをきちんと聞くこと。そのためにも、この学生はこういうタイプなんだ、と決めつけないことは意識しています。

自分の考えを伝えて、理解してもらうのは難しいこと

 学生と意見が違うときはあります。たとえば、「私はこう思います」と言ってくる学生はいます。私としてはなぜ、彼女はそのように考えたのだろう、と考えます。しっかりと話し合えば、分かり合えると思っています。監督になって実感するのですが、自分の考えを伝えて、理解してもらうのは難しいことですね。私が本当に伝えたいことを何回も考えたうえで、彼女たちには伝えるようにしています。

 この連載のテーマである「使える、使えない」で言えば、私からすると全員が使える選手です。私が思う「いい選手」は、チームの目標を達成するために何をしなければいけないのか、自分の役割はこれだときちんとわかっている人です。こういう学生は、理解力も高いのです。

 私は平日は会社に勤務していますから、練習を毎日見に行くことができないのです。学生とはフェイスブックなどを使い、意思疎通を図るようにしています。実際に会って話をする機会をつくるようにもします。食事も一緒に行きます。料金の支払い?もちろん、私が払います。学生に「払いなさい!」とはさすがに言えないでしょう。赤字になるときもありますよ…(苦笑)。

 彼女たちが卒業した後、自分で考え、自分で決めて、人生を切り開いていくことができるようになってほしい。そんな思いで支えていきます。

▽リンク先

慶応義塾体育会ハンドボール部 http://www.keio-handball.com/

慶應義塾体育会女子ハンドボール部 https://www.facebook.com/keiohandgirls/

  
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