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2017年9月6日

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英警察当局は5日、ネオナチ組織「ナショナル・アクション」に参加しているとして陸軍兵士4人を反テロ法違反の疑いで逮捕した。民間人1人も同じ容疑で逮捕された。

ウェストミッドランズ警察によると、5人の逮捕は捜査情報をもとにしたもので、市民に危害を加える具体的な恐れはなかったという。陸軍は警察の捜査を支持すると述べている。

調べによると、逮捕した兵士4人はバーミンガム出身の22歳、ポーウィス出身の32歳、イプスウィッチ出身の24歳、ノーザンプトン出身の24歳。

国防省報道官によると、このうち1人はキプロス島で逮捕され、英領デケリアの基地からアクロティリ英空軍基地に移送された。この後、英国へ送還されるという。

報道官は、「現役の陸軍兵数人が、禁止団体に関わっていたとして、反テロ法にもとづき逮捕されたと確認できる」と発表した。

逮捕された兵士4人のうち、3人はロイヤル・アングリアン連隊所属とみられる。

容疑者たちは、テロ行為の委任、準備、教唆に関わることを禁止する、2000年反テロ法第41条に違反し、禁止団体に所属した疑い。

禁止団体への所属、あるいは支援を呼びかける行為は、最長禁錮10年の刑期を伴う犯罪行為。英内務省は、71団体を禁止対象に指定している。様々な内外の組織が含まれるが、ナショナル・アクションは最初に禁止された極右団体だった。

英政府の対テロ戦略事業「プリベント」の調整担当官ウィリアム・ボルデット氏は、「プリベント」を通じて対応する事案の3割が、右翼と極右団体関連だと話す。

「ナショナル・アクションは紛れもなく、ネオナチだ」とボルデット氏はBBCラジオに話した。「白人の絶滅が現実的にあり得る可能性だと考える、白人至上主義団体だ」。

ナショナル・アクションは「国家社会主義青年組織」を自称し、自分たちの運動は「壊れた右派」を標的にしていると主張する。

内務省記録によると、2013年結成で、英各地の支部が「挑発的な路上デモや、地元住民の威圧が目的の目立つ行動」を取る団体だと登録されている。

インターネットには、政治やイデオロギー上の目的実現のための過激な実力行使を容認・称賛し、極端に暴力的な映像や表現を掲載しているという。

たとえば2016年6月に、労働党のジョー・コックス下院議員がトマス・メア服役囚に殺害された際、ナショナル・アクションは「議員は残り649人だけ」とツイートした。

昨年5月には北部ヨークのヨーク大聖堂前で、黒い覆面姿のメンバーが集まり、ナチス式敬礼を繰り返した。

アンバー・ラッド内相は、暴力とテロを助長する「人種差別で反ユダヤ人で反同性愛的な組織」だと批判し、昨年12月に禁止団体に指定した。

(英語記事 Neo-Nazi arrests: National Action suspects are in the Army

提供元:http://www.bbc.com/japanese/41170544

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