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2017年9月21日

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超大型ハリケーン「イルマ」に続いてカリブ海各地を直撃しているハリケーン「マリア」の影響で20日、人口350万人の米自治領プエルトリコ全土が停電した。自治政府の災害当局が明らかにした。

プエルトリコ災害管理庁のアブネル・ゴメス長官は、国内の電力供給が切断されていると明らかにした。ゴメス氏は地元紙に対して、「外に出られるようになったら、破壊されたこの島の様子を目の当たりにするはずだ。(ハリケーンは)進む先々にあるもの全てを破壊した」と述べた。

米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、「マリア」は20日早朝、2番目に強い等級の「カテゴリー4」の勢力を保ちながら、プエルトリコ東部のヤブコアに上陸した。プエルトリコの島がこの強さのハリケーンに直撃されるのは、1932年以来初めてだった。

プエルトリコ上陸の数時間前には、マリアは「カテゴリー5」の状態で米領バージン諸島のセント・クロイ島を直撃。最大風速78メートルの強風で襲った。

NHCによると、強風と豪雨に伴う「壊滅的」な洪水がプエルトリコの島を襲っているという。

「マリア」は21日夜の時点でカテゴリー2の嵐に勢力を弱めながら、プエルトリコを離れた。

リカルド・ロッセロ知事は、20日夜から23日朝にかけて、現地時間午後6時以降の夜間外出禁止令を出した。

豪雨と強風による被害に備えて、住民保護のために500カ所の避難所が設置されたが、知事は甚大な被害が予想されると話している。

ソーシャルメディアに投稿された画像では、最大風速62メートルを超える強風で、政庁所在地サンフアンの家屋の屋根が吹き飛び、樹木や電線が激しく揺さぶられる様子が見える。

ロッセロ知事は、ドナルド・トランプ米大統領にプエルトリコ島全土を緊急災害地区に指定するよう要請している。

プエルトリコはすでに730億ドルの財政赤字を抱えており、「マリア」被害で財政危機はさらに悪化する恐れがある。連邦政府が緊急災害地区に指定すれば、復興に連邦政府の資金が使われることになる。

ロッセロ知事はツイッターで、「神様が就いている。我々はどんなハリケーンよりも強い。みんな一緒にまた立ち上がる」と書いた。

18日に「マリア」に直撃されたドミニカ共和国では、家屋など建物が軒並み破壊され、少なくとも7人が死亡したとされている。通信が途絶えているため、状況の把握が進めば、死者数はさらに増える恐れがある。

カリブ海では今月上旬に「カテゴリー5」の超大型ハリケーン「イルマ」が各地を襲ったばかり。「マリア」もおおむね、「イルマ」と似た進路を進み始めている。

(英語記事 Hurricane Maria: Whole of Puerto Rico without power

提供元:http://www.bbc.com/japanese/41343277

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