赤坂英一の野球丸

2017年9月27日

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尻上がりに伸びるセーブ数

 そんなサファテの気持ちならわかっていると言わんばかりに、工藤監督も「締めるのはサファテしかいない。それがウチの勝つための形だから」と約束。優勝マジックナンバー2で迎えた9月16日の西武戦では、7−1と6点リードしていた九回、サファテをマウンドに送った。工藤監督を胴上げしたあと、「自分の発言からチームがいい方向に行ってくれてよかった」と話したコメントは、紛れもなく本音だっただろう。

 サファテが初来日したのは11年で、最初は広島で抑えを務めていた。この1年目は1勝3敗35セーブ1ホールド、防御率1・34と素晴らしい成績を残したが、シーズン終盤に鼠径ヘルニアのために登録抹消。広島が翌12年に新たな抑え候補としてキャム・ミコライオを獲得し、サファテを中継ぎに格下げしたことから、当時の首脳陣との間に確執が生じる。このときも痛烈に首脳陣を批判し、13年に西武へ移籍。さらに14年からソフトバンクへと移った。

 広島を退団後、セーブ数が10、37、41、43、51と尻上がりに伸びているのがすごい。しかも、抑えだから当然とはいえ、防御率は5年連続1点台である。自分の仕事に誇りを持ち、きちんと主張できるのも、これだけの実績があればこそ。広島出身の私としては、もしサファテがいまでも広島に残っていたらどうだったか、と想像しないではいられない。

  
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