BBC News

2017年9月27日

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ソーシャルメディアのツイッターは25日、現在の140文字の文字制限を280文字に拡大する試験運用を部分的に開始すると発表した。ただし、日本語、中国語、韓国語は従来の140文字のまま。ユーザーが「簡単に自分の考えを表現できる」ようにするのが、ねらいという。

ツイッターの文字数上限は140字だが、一部ユーザーは(日本語などの2バイト文字以外で)、ひとつのツイートにつき280字を投稿できるようになった。

同社は公式ブログで、「私たちの調査では英語でツイートをする方々にとって文字数制限がフラストレーションを引き起こす一方で、日本語ではそのようなことがないこともわかりました」と書いている。

ツイッター社は成長の低迷に苦しんでいる。今回の変更は、サービスの訴求力を広げ新規ユーザー獲得への一手となるかもしれない。

プロダクト・マネージャーのアリーザ・ローゼン氏はブログで、「1つのツイートに考えをまとめることがなかなかのチャレンジになることがあります。社員である私たちも体験しています」と書いている。

ローゼン氏は、日本語、中国語、韓国語は一文字でたくさんの情報を伝えられるため、すでに140文字でもたくさんの内容が書けるため、今回の試験ではそれ以外の言語で文字数を280文字に拡大すると説明している。

「長い間Twitterをご利用くださっている皆さんの多くは140文字ということに思いいれをお持ちかもしれません。私たち社員もそのように感じています。でも、これを試し、この変化によってもたらされるものを見て、新しいけれどもTwitterらしい簡潔さを保つこの方法がとても良いと考えました」と、ローゼン氏はさらに書いている。

ツイッターの創業者ジャック・ドーシー氏は新しい文字数を先行して試した。

ドーシー氏は280文字を活用して、「これは小さな変化だが、我々にとって大きな動きだ。140字の制限はSMSの160字の文字制限に基づいて、無作為に決めたものだ。ツイートする際の具体的な問題を解決しようと、熟慮を重ねた担当チームを誇りに思う。しかも同時に、ツイッターの簡潔さ、スピード、真髄も保っている!」と書いた。

しかし、全ての利用者が評価しているわけではない。ライターのサラ・ケンジオール 氏は、新しい文字制限は長すぎると主張した。

ケンジオール氏は、「280字制限はよくない。なぜかというと、ツイートが長くなりすぎてツイッター画面に入りきらないから」と書いた。

英タイムズ紙のサスナム・サンゲラ記者は、ツイッターの多用で有名なドナルド・トランプ米大統領のツイートがもっと長くなるのではと指摘。

「朝起きて、ドナルド・トランプがテスト運用で280字打てるようになっていたら、それはいやだ」と書いた。

一方のツイッター社は、今回の変更で利用者がツイートする頻度があがるかもしれないと期待する。

プロダクト・マネージャーのローゼン氏は「140文字でも文字数に余裕がある言語ではよりツイートが行われることもわかりました!」とブログで書いている。


<解説>デイブ・リー、BBC北米テクノロジー担当記者

ヘイトスピーチ、プロパガンダを広めるbot(ロボットによる自動発言)、トローリング(ネットの荒らし行為)の問題が常に指摘されている状況で、なぜツイッター社は、わざわざ時間をかけて、文字数制限を倍にしようとしているのか。疑問に思う人もいるだろう。

実を言えば、私もそうだ。

しかしいずれにしろ、140字制限はテキストメッセージの字数制限に由来する技術的な制限に過ぎず、ツイッターとしてはもうあまり気にする必要のないことだという、ジャック・ドーシー氏の指摘は、確かにその通りだ。

だったら、もう少し文字数を増やしては?

たいして劇的な変化ではないだろうし。

文字数拡大によって利用者の滞在時間が増えて、もっとツイッターを活用してもらいたいと、会社側は期待している。

今までより長い広告ツイートが打てるようになれば、企業はメッセージを伝えやすくなる。そうすれば、ツイッターの収入も多少は増えるのかもしれない。


(英語記事 Twitter trials 280-character tweet limit

提供元:http://www.bbc.com/japanese/41409773

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