2017年11月25日(土)

鹿島神宮カード

2017年10月20日

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 神武天皇元年からの歴史を持つ由緒ある鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)は、日本を護る力の象徴として古来より、源頼朝や徳川家康をはじめとする武将や政を司る権力者たちに崇敬されてきた。そんな鹿島神宮が今年1月にクレジットカードを発行したと話題になっている。

徳川家二代将軍、秀忠が奉納した本殿。背後には、樹齢1300年、高さ約40メートルの御神木が鎮座する。

 従来のクレジットカードの常識を覆した「鹿島神宮カード」は、入会者の3割を会社経営者や役員が占める。年会費とカードの利用で貯まったポイントが神社に寄付されるという、神社にとってもクレジットカード業界にとっても全く新しい取り組みだ。

 鹿島神宮カードは、三越伊勢丹グループのクレジットカード会社「エムアイカード」との提携カード。どういった経緯で発行されたのか。「日本の伝統や文化、ものづくりを支えるのは百貨店グループの使命です。会員様のお買い物によって収益を上げるカード会社としての社会貢献のあり方を、以前より模索していました」と語るのは、エムアイカードの提携ビジネスプロジェクトのプロデューサーで、鹿島神宮カード事務局代表のレーサー鹿島氏だ。

 「きっかけは、京都のある神社が式年遷宮の斎行費用を賄うために、敷地内にマンションを建てて定期借地権収入を得るというニュースでした。少子高齢化や核家族化によって、神社仏閣を維持する仕組みそのものが大きく変わりつつある現実を深刻に受け止めました」(鹿島氏)

 国や自治体からの補助金だけでは賄えないなか、日本を代表する神社である鹿島神宮においても費用にまつわる不安が拡大しつつあった。「例えば、二千年続く御船祭は12年に一度の壮麗なお祭りです。費用がかからないよう規模を縮小するのは神様に申し訳ないこと」と鹿島則良宮司は語る。直近の御船祭は平成26年に開催されたが、その費用は約20億円。鹿島神宮には、国宝や重要文化財がいくつもあり、修繕・維持にも億単位の費用がかかる。「日々の積立や地元企業からの寄付金のほかに御船祭や文化財を安定的に維持する仕組みが必要でした。ちょうどその頃にクレジットカードのお話をいただいた」と発行の経緯を振り返る。

平成26年の御船祭の様子。約3,000人が大行列し120艘ほどの船団が対岸の香取神宮(千葉県香取市)を行き交う。

 鹿島神宮カードのスキームは、明確な目的資金を募るという意味ではクラウドファンディングと似ているが、「一過性のものではなく、持続可能な支援としてクレジットカードの特徴が生かされている」とレーサー鹿島氏は語る。エムアイカードは加入者の年会費やポイントを取りまとめて定期的に鹿島神宮に寄付を続ける。鹿島神宮は宗教法人として寄付を通じた財源をもとに維持運営に取り組む。この画期的な仕組みが普及すれば、国や自治体からの補助金の低減にもつながることから、広く日本に貢献していると言える。

 クレジットカード事業は一般的に、その成り立ちから、一定以上の会員数と経費を回収するだけの期間が黒字化には必要だ。鹿島神宮カードはコストへの負荷が大きい分、そのハードルは高い。それでも、三越伊勢丹グループ・エムアイカードの社会貢献として価値ある活動だと捉えている。  

鹿島神宮カード事務局 代表・レーサー鹿島氏
業種を問わず有名企業やブランドのプロデューサーとして、主に新規ビジネスモデルの構築などを手掛けている。

 平安時代の延喜式では神宮という最高位の社格は、伊勢の神宮、香取神宮、そして鹿島神宮の三社しかなかった。古事記に登場する日本の国づくりに挺身したとされる武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を祭神とする鹿島神宮は、東国随一の古社だ。東の海から朝日が昇る常陸国鹿島の地にあり、旅立ちや門出を意味する「鹿島立ち」という言葉の由来になっている。「重要な判断を求められる経営者などが参拝に訪れるのは、鹿島神宮が持つ特別なエネルギーを感じ取っているからではないでしょうか。私も事務局代表として鹿島神宮を訪れるたびに、時代を超越したたたずまいに思いを新たにします」(鹿島氏)。

 鹿島神宮カードを肌身に忍ばせることで、鹿島の神様からのエネルギーを身近に感じるとともに、日本の伝統・文化を継承させる一役を担う。「鹿島神宮カードをきっかけに、仕事においても暮らしにおいても、さまざまな“鹿島立ち”が生まれるとうれしいです」と鹿島氏は今後の広がりに期待を込める。

 

 

 「鹿島神宮カード」は、年会費やカード利用で貯まったポイントが、式年大祭御船祭の斎行や文化財の保護継承のために寄付される。ゴールドカードの年会費は10,000円+税。一般カードは5,000円+税。ウェブからの申し込みができ、遠方からの入会も可能。

 

 

 カードの利用金額に応じてゴールドカードは100円(税込)で1ポイント、一般カードは200円(税込)で1ポイントの鹿島神宮ポイントが貯まり、5000ポイントごとに自動寄付される。寄付への返礼品として、鹿島神宮の社殿などの修繕に用いられる御用材(杉)で作られた非売品の銘々皿3枚セット(写真)が送られる。その他、カード保有者は宝物館の入場が無料となり、一般公開されていない御神木エリアなどを神職の方に案内してもらえることも。

「鹿島神宮カード」は、神職によるお祓いののち、届けられる。2年目以降の更新時には、名簿によるお祓いが行われる。
 

鹿島神宮カード公式サイト www.micard.co.jp/card/ksm/