BBC News

2017年10月30日

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ハリウッドのスター俳優でアカデミー賞も2度受賞しているケビン・スペイシー氏(58)が30日、30年以上前に当時14歳の子役に性的な関係を持ちかけたと名指しで非難され、謝罪した。

スペイシー氏にベッドに連れ込まれたと名乗りを挙げたのは、米俳優アンソニー・ラップ氏(46)。人気ミュージカル「レント」のオリジナルキャストとして有名で、現在は「スタートレック:ディスカバリー」に出演している。

ラップ氏は米バズフィードに対して、自分が14歳の時、当時26歳のスペイシー氏に自宅のパーティーに呼ばれたと話した。気がつくとほかの客はいなくなり、スペイシー氏に抱きかかえられてベッドに連れ込まれたという。関係を拒否して帰宅したが、自分の性的指向を親に打ち明ける心の準備ができていなかったこともあり、親にも何があったか話せなかったと説明している。

記事でラップ氏は、パーティーに残ったのは自分1人だと気づいてスペイシー氏のベッドの隅に座っていると、スペイシー氏が寝室に入ってきたと話した。

「僕のことを、まるで新郎が新婦を抱き上げるみたいに抱え上げた。でもすぐには抵抗しなかった。『一体なにごとだ?』と思ったから。そうしたら僕の上に乗ってきたんだ。僕を誘惑しようとしていた(中略)性的な関係を持ちかけられていると気づいた」

ラップ氏はバスルームに逃れて帰宅した。しかし、その後もスペイシー氏が俳優としてスター街道を駆け上り、「ユージュアル・サスペクツ」や「アメリカン・ビューティー」でアカデミー賞を受賞する様子を見ながら、つらい思いを抱え続けたと記事で話している。長らく沈黙していたが、大物映画プロデューサー、ハービー・ワインスティーン氏による性的加害行動の被害者が次々と名乗りを挙げるのを見て、自分の体験を公表することにしたのだという。

ワインスティーン氏は、50人以上の女性をレイプしたり性的嫌がらせをした疑いで各地の警察に捜査されているが、合意のない性行為があったという主張については全面的に否定している。

バズフィードの告発記事を受けて、スペイシー氏はラップ氏との接触についてツイッターで、「正直なところ本当に覚えていない。30年以上前だったはずだ。けれども言われているように自分が振舞ったなら、心からお詫びしなければならない。酔った上でのきわめて不適切な振る舞いだったはずだ」と謝罪した。

さらにスペイシー氏は、「(ラップ氏が)長年ずっと抱えてきたというような思いをさせてしまったことを、謝りたい」と書いている。

スペイシー氏はさらに続けて、自分は長く私生活について明かさなかったが、「これまでは女性とも男性ともつきあってきた。昔から色々な男性を愛してきたし、逢瀬も重ねてきた。今はゲイの男性として生活することを選ぶ」と書いた。

加えて、「このことについて正直に、そしてオープンに向き合い、そのためにまずは自分の行動を点検していく」と付け足した。

対するラップ氏はツイッターで、「声を上げていた多くの女性や男性の肩に乗って、自分の体験を語ることにした。ほかの人たちが僕にしてくれたと同じように、光を照らして、できれば世界を変えられるように」と、今回名乗りを挙げた理由を説明した。

スペイシー氏が子供への性的暴力を謝罪したと同時に、自分の性的指向を明らかにしたことも、大勢から強く非難されている。

米テレビ司会者のビリー・アイヒナー氏は、「あのケビン・スペイシーの声明。ダメ。絶対にだめだ。ダメ」とツイートした。

「@NotThatJonesy」さんは、「『子供を性的に暴行したのか?』 『ええ、そう、僕はゲイなんだ』 『そうじゃない……そんなことを聞いてるんじゃないよ』」とツイートした。

アカデミー賞を2度受賞し、人気シリーズ「ハウス・オブ・カード」に主演し、ロンドンのオールド・ビック劇場の芸術監督も務めたことのあるスペイシーさんは2010年に、なぜ自分が同性愛者だと認めないのか情報サイト「デイリー・ビースト」に質問された。

その際にスペイシーさんは、「どうやって生きるか、人にはそれぞれ理由がある。単に自分はその一線を超えたことがないだけで、今後も絶対に超えない」と答えていた。

2017年トニー賞授賞式を司会した際には、自分が同性愛者だといううわさを冗談のタネにして、「カムアウトするぞ」と歌ったかと思うとすぐに、「いや、ちょっと待って、いいや」と言い直していた。

(英語記事 Kevin Spacey apologises over Anthony Rapp 'sexual advance' claim

提供元:http://www.bbc.com/japanese/41800319

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