WEDGE REPORT

2017年11月10日

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崔 碩栄 (チェ・ソギョン)

ジャーナリスト

1972年韓国ソウル生まれ。韓国の大学で日本学を専攻し、1999年渡日。関東地方の国立大学で教育学修士号を取得。日本のミュージカル劇団、IT会社などで日韓の橋渡しをする業務に従事する。現在、フリーライターとして活動、日本に関する紹介記事を中心に雑誌などに寄稿。著書に『韓国人が書いた 韓国で行われている「反日教育」の実態』(彩図社刊)、『「反日モンスター」はこうして作られた-狂暴化する韓国人の心の中の怪物〈ケムル〉』(講談社刊)がある。

韓国社会は国際化、多文化ブーム
それでも、キャンパス内に染み付いた国粋主義には「鈍感」

 学生運動の嵐が吹き荒れていた80年代までの韓国はまだ海外旅行や留学は自由ではなかったが、今は21世紀だ。短期の語学研修、交換留学生制度などを通じて、韓国の若者が世界各国に出かけている。最近では中学や高校の課程を海外で修める幼い学生も少なくない。

 一方で、韓国の大学や企業もグローバル人材を受け入れ、採用する方策をとっている。そして韓国政府もこの流れを支援するため、多文化共生や差別問題への対応など、外国人に対するケアを行うと同時に、国民の意識改革を推進している。

 だが、依然としてキャンパスの中に染み付いた「民族」や「愛国」といったスローガンは健在だ。何よりも深刻なのは、国際化社会を生きているはずの若者たちが、そこに問題があるということにすら気付けずにいるという、笑えない惨状だ。

 このような意識のまま、このような環境で教育を受けた彼らが、やがて国際社会に出たときに、その社会の一員として敬意をもって受け入れてもらえる日はくるのだろうか?

  
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