家電口論

2017年11月9日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

簡単な構造、求めやすい価格

 そのアレクサに対応したスピーカーが、アマゾン エコー シリーズだ。Echo(エコー、11,980円(税込))、Echo.Dot(エコードット、5,980円(税込))、Echo Plus(エコープラス、17,980円)の3種類がある。

 

 エコーを例に簡単に構造を説明したい。再生を受け持つのは、2.5インチのダウンファイアーウーファーと、専用ツイーター。それにDolby プロセッシングが加わる。360° 全方位対応型。
この手のスピーカーに音質を期待してはいけないのは、オーディオマニアの常識だが、試聴してみると、BGM以上のレベルと言える。

 

 そして聞き取りは、7つのマイクアレイとビームフォーミング技術とノイズキャンセレーション技術を用いている。ビームフォーミング技術とノイズキャンセレーション技術は、人が話しかけられたとき、人の声に集中することと同じだ。声の方向に集中し、他の音を無意識の内にカットする。このため、エコーは、部屋のどこから声を掛けても的確に答えてくれる。

 アマゾンエコードットは、「中継」を意識した作りで、Bluetooth、3.5mmステレオケーブルで、外部スピーカーと接続できる。その他機能はエコーと同じだが、エコーの半分しか高さがない。音の試聴はまだだが、エコーより再生音は落ちる可能性はある。

アマゾンエコードット

 アマゾンエコープラスは、エコーにホームシステムへの接続機能が内蔵されている。IFA2017では、独ミーレが、エコープラスを起点に、システムコントロールする術をデモしていたし、韓LGでも、エコープラスへは対応するとしていた。自社で音声認識システムを作るのは、巨額な投資が必要なため、音声システムを自社開発できないメーカーは、デファクトになりそうな機種をケアする必要がある。

 なお、会場のデモは、フィリップス社のスマートライト「Hue」のZigBee(家電向けの短距離通信技術のひとつ)対応製品で行われた。このエコーシリーズ、価格もリーズナブルであり、ヒットしない理由がない。

第一印象

 話しかけは「アレクサ」から始まる。「アレクサ、ジャズを聴かせて!」というとアレクサは、「アマゾン ミュージックのジャズ ステーション ジャズ」と話し、続いてジャズが始まる。

 このアレクサは、先方が決めた数語には置き換えられるモノの、各個人がオリジナルの名前を付けることはできないそうだ。

「アレクサ、今日の天気を教えて!」「本日、南平台(発表は渋谷の南平台で行われました)の天気は、曇り、時々雨が降ります」

「アレクサ、今日のニュース教えて!」「1時のNHKニュースです……」

 スゴいと思ったのは、「今年の日本シリーズの結果を教えて」の問い。これはいろいろな答えが考えられる。第1試合の結果が返ってきても、日本シリーズの結果だ。このような質問は曖昧さを残すものとして、昔は受け付けないことが多かった。

 エコーの答えは「ソフトバンク4勝、DeNA 2勝で、ソフトバンクが優勝」。ちょっと唸った。

 続いての「大相撲 九月場所の結果を教えて!」「平成29年の9月場所は、日馬富士が豪栄道を寄り切りで破り、優勝しました。御嶽海は嘉風をはたき込みでやぶり……」。優勝はともかく、通常は下位から読み上げていくのが通常。上位から読み下げられるという珍しい経験をした。細かいが、これは違和感を覚えた。

「早口言葉喋って」の時、テープの早廻し再生のように甲高い声で喋られたのには笑った。

 わからないことには、「すみません、よくわかりません」等々。

 この手の製品はいろいろあるが、実用に足り、シンプルで飽きが来なさそうというのが、第一印象だった。

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