中国人観光客はいま

2017年11月13日

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中島恵 (なかじま・けい)

ジャーナリスト

1967年山梨県生まれ。新聞記者を経てフリージャーナリスト。主な著書に『中国人エリートは日本人をこう見る』『中国人の誤解 日本人の誤解』(ともに日本経済新聞出版社)、『爆買い後、彼らはどこに向かうのか?』(プレジデント社)、『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?』『中国人エリートは日本をめざす』(ともに中央公論新社)、『なぜ中国人は財布を持たないのか』(日本経済新聞出版社)などがある。

 美容整形外科では、アンチエイジングの治療を希望する方が多く、ヒルアロン酸注射やボトックス注射、美容整形手術などを行っています。提携先は自由が丘クリニック、ドクタースパ・クリニック(渋谷区)、赤坂MORIクリニックなどで、ほかに、美容と関連性のあるヘア・メイクサロンにもご案内しています。

 健康診断や美容整形手術は、どの場合もすべて、弊社から医療専門の通訳が随行します。医療、美容についての専門用語をマスターした専門通訳をつけますので、お客様に安心していただけますし、もちろん提携先病院のお医者さんやスタッフにも喜ばれています。診療のあとは、診断結果などのレポートも必要に応じて翻訳してお渡ししています。2015年から2017年9月までの総患者数は延べ数千人に上っています。

――般社団法人・日中医療交流促進協会の活動について、教えてください。

徐氏:主に医療・美容通訳士の養成講座と日中医療交流活動の2つを行っています。医療・美容分野に特化した通訳はまだ不足しているのが現状です。医療通訳は、どのような検査や病気の通訳でも等しく重要で、命に関わることですが、とくに顔の美容整形手術の場合、わずかな通訳ミスが、一生取り返しのつかない事故につながりかねませんので、責任重大です。そこで、通訳を派遣するだけでなく、業界全体の品質向上と信頼のために、2016年から医療通訳士を育成する講座をスタートしました。現在は東京以外に名古屋、福岡など日本各地向けの遠隔通信講座も行っています。

通訳士になるための講座

 講座の受講者は在日歴10年以上の中国人をメインの対象者としていますが、日本人の受講者もおり、いずれも中国語、日本語が堪能な人たちです。主にインバウンド業界で仕事をしてきた人、一般の通訳として仕事をしてきた人、今後、医療通訳をやってみたいと思っている人などが申し込んできています。日本語の基礎を教えるのではなく、医療・美容分野の専門用語のみを指導し、実際に医者と患者とのやりとりを想定した実習なども行っています。また、診療科ごと、手術ごとに関連する専門用語も詳しく学べるようにするなど、実践型の授業を特徴としています。美容整形手術の場合は、部分麻酔のこともあり、そうした場合は通訳が手術室に入ることもあります。

 講座の場合、週末に授業を行い、10回で1コース、講師は日本の医学博士号を持つ中国人や日本人の医師や専門家が担当します。卒業試験も実施しており、協会では合格点に到達した人だけを認定しています。

通訳講座の卒業式

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