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2017年11月17日

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アフリカ南部のジンバブエで16日、自宅軟禁下にあるロバート・ムガベ大統領とコンスタンティノ・チウェンガ国軍司令官が面会した。公式な発表はないものの、関係筋によるとムガベ氏は軍の退陣要求を受け入れていないもよう。

現在93歳のムガベ氏の後継者問題をめぐって対立が深まるなか、軍は15日に国営放送局を占拠するなどし政府の掌握に動いた。

野党・民主変革運動のモーガン・ツバンギライ党首は先に、ムガベ氏が「即時(中略)辞任するのが、人々のためになる」と述べている。

エマーソン・ムナンガグワ第1副大統領が先週解任された後、大統領夫人のグレース・ムガベ氏が与党・ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)の党首になり、結果として大統領に就任するのをムガベ氏が望んでいるとみられていた。

現地で取材するBBCのアンドリュー・ハーディング記者は、もしムガベ氏が正式な形で辞任を受け入れた場合には、軍による劇的な介入の正当性を高めることになると指摘した。

ハーディング記者によると、街中で意見を聞いた人々の中にムガベ氏の続投を望む人はほぼいなかった。しかし、退陣のしかたや政権移行をめぐって何らかの合意に至るまでには時間がかかる可能性がある。

首都ハラレでの動き

大統領周辺の状況を把握するのは非常に困難だ。

地元紙ジンバブエ・ヘラルドは、大統領官邸でチウェンガ司令官や南部アフリカ開発共同体(SADC)の特使2人と面会するムガベ大統領の写真を掲載した。

面会にはムガベ大統領と長年の付き合いがあるローマ・カトリック教会のフィデリス・ムコノリ神父が仲介役として同席した。

関係筋によると、ムガベ氏は来年予定されている選挙の前に自主的に辞任することを拒否している。ムガベ氏はジンバブエの少数派白人による支配を終わらせた1980年以来、政権の中枢に居続けている。

軍指導部に近い関係筋はAFP通信に対し、「彼(ムガベ氏)は時間を稼ごうとしているのだと思う」と語った。ムガベ大統領は自分や家族の安全の保証を得ようとしているのではないかとの見方もある。

与党ZANU-PFの幹部たちは、12月の党大会でムナンガグワ氏が党のトップに指名され、大統領に就任するまでムガベ氏が名目上の立場を維持する可能性を示唆した。

近隣国の反応

南アフリカは2008年にジンバブエ経済が危機に陥った際に多数の難民を受け入れており、ジンバブエの安定を強く望んでいる。

SADCはボツワナで会合を開き、ジンバブエの危機を話し合う近隣国の首脳会議の開催を呼びかけた。AFP通信によると、SADCはジンバブエに「平和的な方法で政治問題を解決するよう」求めた。

アフリカ連合(AU)は軍による政権掌握は認めないとしている。AUのアルファ・コンデ議長(ギニア大統領)は、「軍に兵舎に戻り、憲法秩序を回復するよう促したい」と述べた。

(英語記事 Zimbabwe latest: Mugabe 'resisting calls to resign'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/42021299

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