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2017年11月21日

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今月15日から消息を絶っているアルゼンチン海軍の潜水艦「サンフアン」が司令部と最後に交信した際に、機械的な故障が報告されていたことが明らかになった。

乗務員44人を乗せたサンフアンはアルゼンチン沖430キロの海域で姿を消した。

ガブリエル・ガレアッシ海軍大佐は、「艦船は水面に上昇し、故障を報告した」と語った。

アルゼンチン海軍は、20日に音波探知機が拾った「雑音」は潜水艦からではないことが判明したと述べた。潜水艦の捜索が開始されて以来、後で関連が否定されるのは今回が2回目。

ブエノスアイレスの南マルデルプラタにある海軍基地を統括するガレアッシ大佐によると、故障の報告は搭載された電池の「ショート」に関連したものだったという。

乗組員の1人のきょうだいは地元メディアに対し、潜水艦が連絡を絶つ前、乗組員から電池のトラブルが起きているとのメッセージを受け取ったと語った。

潜水艦の機械的な故障について当局者が言及したのは今回が初めてだが、ガレアッシ大佐は同様の故障は珍しくなく、こうした故障が危険な事態につながることは稀だと説明した。

ガレアッシ大佐は、「艦船には予備システムが多数あり、故障が起きれば一つのシステムからもう一つに移行することが可能だ」と語った。

大佐は、サンフアンが20日までの任務の予定を切り上げマルデルプラタに直接向かうよう指示を受けていたと明らかにした。

地元メディアの報道によると、サンフアンの艦長は故障を報告した後、もう一度連絡を取り、潜水艦は完璧な健康状態の乗組員44人と共にマルデルプラタに向かっていると語ったという。

アルゼンチン海軍は20日、18日に探知された信号はサンフアンの衛星電話からのものではなかったと発表した。1回4~36秒の複数回にわたる電話信号は、乗組員たちが存命な証拠だとされ期待が生じていた。

<サンフアンに関する基本情報:ドイツで1983年に建造。全長は66メートルで、最高速度は時速45キロ>

南大西洋で大規模な捜索活動が現在も続けられている。水中での救助に使われる特殊な装置が米国から到着したほか、捜索に参加する船や飛行機も追加された。折からの強風や高波が捜索を困難にしている。

サンフアンは南米の最南端近くにあるウシュアイアで定期的な任務を行った後、マルデルプラタに向かっていた。

(英語記事 Argentina navy: Missing sub 'had called to report breakdown'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/42061735

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