公立中学が挑む教育改革

2017年11月28日

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多田慎介 (ただ・しんすけ)

ライター

1983年、石川県金沢市生まれ。大学中退後に求人広告代理店へアルバイト入社し、転職サイトなどを扱う法人営業職や営業マネジャー職を経験。編集プロダクション勤務を経て、2015年よりフリーランスとして活動。個人の働き方やキャリア形成、企業の採用コンテンツ、マーケティング手法などをテーマに取材・執筆を重ねている。

ノートを取りたくなければ取らなくてよい

「生徒には『授業での重要な部分を判断し、要約する』ことを繰り返させます。これによって毎回の授業での学びをアウトプットできるようになり、表現力向上につながっていきます。授業ごとにタイトルをつけるなど、自分が後で見返しやすいように工夫している生徒もいます」

▲「方眼ノート」の活用事例(社会科) 写真を拡大

 教員の話をただ漫然と聞いて板書を書き写すのではなく、要約して自分の言葉にまとめ、アウトプットする。工藤氏はこれを「再現性のあるスキル」だと指摘する。このフレームワークは手帳の使い方においても同様だ。生徒たちは大人と同じビジネス手帳を使用し、学校生活や勉強のスケジュール管理を実践する。日・週・月ごとに振り返り、学びを整理していく。

▲「ビジネス手帳」の活用事例 写真を拡大

※「方眼ノート」と「ビジネス手帳」の活用事例をもっと見る

 ただし、このフレームワークはあくまでスキルの一つとして教えているだけで、生徒に強制することはない。「学習の仕方は人それぞれであるべき。それを強制してしまえば、手段を目的化していることになる」と工藤氏は強調する。生徒には「ノートを取りたくなければ取らなくてよい」とさえ伝えている。

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