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2017年11月28日

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インドネシア当局は28日、バリ島の活火山アグン山の噴火に伴い閉鎖されている同島の国際空港について、閉鎖期間を29日朝まで延長すると発表した。

先週から噴火が始まったアグン山では、火山灰の黒煙が頂上から最大3000メートルの高さまで達した。

当局は大規模噴火が近く起きる可能性があるとして警戒レベルを最高まで引き上げた。10万人以上の地域住民に対して避難命令が出されている。

火山灰は飛行機のエンジンを損傷あるいは停止させてしまう危険があるほか、燃料や冷却システムを詰まらせる可能性もある。視界不良も懸念される。

インドネシア運輸省は当初、ヌグラライ国際空港を27日朝から24時間閉鎖すると決定。400便以上が欠航し、約5万9000人の利用者が足止めされた。28日には、29日午前7時(日本時間午前8時)まで閉鎖が延長された。

インドネシア国家災害対策庁(BNPB)のストポ・プルウォ報道官によると、近隣のロンボク島の空港は稼働を再開している。

観光客をフェリー船の発着場に運ぶためのバスが用意された。アグン山は、島の主要観光地域のクタとスミニャックから約70キロ離れている。

BNPBが28日朝にフェイスブックに掲載した発表文は、依然として火山灰の厚い雲が生じており、夜間には「真っ赤に熱された溶岩から火が上がる」様子が見える、と述べている。

このほか、火山泥流が山肌を流れるのが見えるという。当局は人々に近づかないよう警告している。

火山から半径10キロ以内の避難区域の多数の住民が避難所に身を寄せている。

しかし、27日時点では推計4万人が自宅に留まっている。一部の人は危険な状況にはなっていない思うと語ったが、家畜を置き去りにできないと話す人々もいた。

当局は、住民を強制的に避難させる可能性があると警告した。


避難区域の中の様子――レベッカ・ヘンシキ記者、BBCニュース(バリ島)

「ここからは活火山の危険地帯です」と書かれた横断幕が掲げられている。しかし、周囲を見渡してもそれと分かるようなものはない。

横断幕のすぐ後ろでは、セリヤニさんがバリ・ヒンズー教の神々にささげる花を売っている。セリヤニさんは心配しているものの、ここに残って働き家族を養わなくてはならないと話す。

「本当に噴火したら走って逃げますよ」とセリヤニさんな神経質に笑いながら話す。

避難地域をさらに奥に行くと、授業を続けている学校があった。教師は子供たちに普通のマスクの付け方を指南している。火山灰から身を守るためだと校長は話す。

火山活動が活発になってから何週間もたっていて、まだ避難したくないと思いながら宙ぶらりんの状態だという。

当局は強制的に避難させるとしているが、山に住む人々はまだそれを知らない。


(英語記事 Bali volcano: Mt Agung ash shuts airport for second day

提供元:http://www.bbc.com/japanese/42147615

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