今月の旅指南

2017年12月22日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 強烈な色彩と大胆な筆使いで独自の画風を打ち立てた、19世紀の巨匠フィンセント・ファン・ゴッホ。その絵画表現に影響を与えた日本のイメージに注目し、「ファン・ゴッホと日本」の関係を探る展覧会が2部構成で開かれる。

 第1部「ファン・ゴッホのジャポニスム」では、浮世絵を収集し模写に励んでいたファン・ゴッホの作品約40点を、同時代の画家や浮世絵の作品など50点余りとともに紹介する。

フィンセント・ファン・ゴッホ 《花魁(溪斎英泉による)》1887年
ファン・ゴッホ美術館 (フィンセント・ファン・ゴッホ財団)蔵   ©Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)

 花魁(おいらん)やガマ、蛙、鶴など別々の版画を模写した「花魁(溪斎英泉(けいさいえいせん)による)」をはじめ、浮世絵から着想した平坦な色面構成が印象的な「寝室」や「タラスコンの乗合馬車」といった作品が展示される。

 第2部「日本人のファン・ゴッホ巡礼」では、画家の死後、その作品や生涯に魅せられた日本人の文学者や美術家が、終焉の地であるパリ近郊のオーヴェールを訪れた記録をひもとく。

 最晩年のファン・ゴッホと交流のあった医師ガシェ家に残された作品を見るために来訪した、日本人の名前が記された芳名録3冊を、日本で初めて公開。佐伯祐三の「オーヴェールの教会」や前田寛治の「ゴッホの墓」など、ファン・ゴッホの足跡をたどった日本人画家の作品もあわせて紹介し、時空を超えた相互の交流を探る。

●ゴッホ展 巡りゆく日本の夢
 <開催日>2018年1月20日~3月4日*会期中、展示替えあり

 <開催場所>京都市左京区・京都国立近代美術館(市営地下鉄東西線東山駅下車)
   <問>☎075-761-4111

   URL:http://www.momak.go.jp/
   URL:http://gogh-japan.jp/

*情報は2017年11月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2018年1月号より

 

 

 

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