2018年1月17日(水)

TOPS京都

2017年12月20日

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 未曾有の医学部人気といわれている。
 少子高齢化で大学受験者数が漸減するなか、医学部志望者は右肩上がりを続け、難度もグンと上がっている。その熾烈な状況下、12年間で合格率8割をキープする医大進学専門塾があると聞き、京都を訪ねた。

京都に集まる医大志願者 1年で偏差値倍増も

 「Rちゃん、受かったって!」。その知らせに誰よりも驚きよろこんだのは、本人よりむしろ父親だったかもしれない。なにしろ偏差値30台からのスタートで、たった1年で偏差値63へ。悲願の医大合格を果たしたのだ。

 しかもRさんは社会人1年生。いったんは大学を出て、東京の大手企業に就職したのも束の間、どうしても夢を諦めきれないからと、周囲の心配をよそに年末には退職。京都に医大合格請負人のような塾があるのを聞きつけ、そのまま親元を離れていった。そうまでして自分を追い込み、転身に賭ける娘の前途を、なんとかして拓いてやりたかったと父親は語る。

 Rさんは大学こそ生命科学系の学部で学んだが、生物は履修しなかったので、医大受験に必須の知識はゼロ。附属高校からの内部進学で、大学受験経験もないという。

 聞けば、この塾ではこうした生徒はさほど異例ではないらしい。4浪めにして門を叩いたY君は、50台前半で伸び悩んでいた偏差値をわずか半年で70にまで押し上げた。偏差値最低レベルの26から、1年半で57にまで伸ばした生徒もいる。

まるで自宅の勉強部屋 専用個室でマンツーマン

 この塾「TOPS医専」の本校(京都・四条烏丸)を訪ねると、3・4階にズラリと並ぶ個室にまず目を引かれる。パーテーションで仕切られたプライベート空間に小さな黒板と机。ラックには参考書や文具、雑貨、おやつなどが所狭しと置かれ、要点をまとめたシートや付箋が壁一面を覆う。さながら自宅の勉強部屋を思わせる様相だが、高卒の塾生には一人ずつ専用室が与えられると聞けば頷ける。朝8時に登校し、夜10時までここで過ごすのだ。

 その間、講師が次々に部屋を訪ねて行う個人指導は圧巻である。目の前に立ち、たった一人に向けて迫真の授業。生徒の隣りに座ると、目や表情から理解の度合いを探ることは難しい。向き合ってこその1対1。だから黒板がある。

(左)保護者とのコミュニケーションも緊密。学期ごとの三者面談で現況と経緯を伝え、今後の進め方を共有する。(右)仲間と競い合い、自分の実力を相対化できる集団授業も大切。個人授業との合わせ技が相乗効果を生む。 写真を拡大

 その一人のために、講師は教科を越えて専任チームを組む。この日、部屋を見せてくれたMさんには、数学4・英語3・化学3・生物2・国語1の計13人の講師が付く。

 当然、カリキュラムも一人ひとり違う。医大合格に必要な知識の絶対量に対して、生徒の持つ知識と能力はそれぞれ異なる。その差を測り、埋めるためのメニューとスケジュールを個別に作る。必要なら中学の学習から始め、基礎学力の定着に1年かけることもある。Rさんの奇跡的合格を可能にしたのは、この基礎固めだった。

過熱する医大進学レース 勝つ秘策は京都にあり

自分だけの教室であり、自習室でもある専用個室。生徒一人ひとりの個性と苦楽の軌跡が刻まれる。 写真を拡大

 医大人気が止まらない。昨年度、国公私立医学部の募集人員約9000人に対する志願者数は14万人を超え、16倍近い競争率となった。私大に限れば実に31倍の難関で、この少子化時代に志願者数は10年で5割増しの勢いだ。

 その背景にあるのは、長きにわたる不況からくる資格・安定志向といわれるが、それを手にするには、かつてない過酷な競争に打ち克つ必要がある。20年前なら存在した偏差値50以下の医学部は、今はもうどこにもない。

 それでも医師になりたいと本気で願う気持ちがあれば、学力のスタート地点は問題にはならない。たとえ大手予備校では相手にされない成績でも勝算は必ずあると、京都の私塾は教えてくれた。過去12年間で通算合格率82%の足跡が、その成果を物語る。

 Rさんのように、学問の街で、親元を離れてどっぷりと学業に浸る。そんな「京都留学」も悪くない。