今月の旅指南

2018年1月22日

»著者プロフィール
閉じる

狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 農民たちの日常風景からバベルの塔まで、さまざまな寓意画や細密描写で知られる、16世紀フランドル絵画の巨匠ピーテル・ブリューゲル1世。その絵画様式は子や孫、ひ孫の代まで受け継がれ、数々の名作を生み出していった。そんな画家一族の150年にわたる画業をたどる展覧会が開かれる。

 本展にはピーテル1世に始まり、長男のピーテル2世や次男のヤン1世、さらにヤン1世の息子のヤン2世やアンブロシウス、孫のアブラハムらに続く一族の作品など約100点が集結。16世紀から17世紀にかけてのブリューゲル様式の変遷をたどることができる。

 奇想の世界を描いたヒエロニムス・ボスの様式を取り入れたピーテル1世の下絵の版画作品「最後の審判」や、農民の陽気な祝宴の様子を描いたピーテル2世の「野外での婚礼の踊り」などは必見だ。また、寓意画や神話画、花の静物画を得意としたヤン1世の「ノアの箱舟への乗船」やヤン2世の「聴覚の寓意」、ヤン1世とヤン2世が親子で共同制作した静物画「机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」なども見逃せない。

ピーテル・ブリューゲル2世  《野外での婚礼の踊り》  1610年頃 Private Collection

 今回の展示は通常は見られない私蔵品が中心で、日本初公開作品がほとんど。貴重な作品が勢ぞろいするまたとない機会となる。

●ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜
 <開催日>2018年1月23日~4月1日

 <開催場所>東京都台東区・東京都美術館(山手線上野駅下車)
   <問>☎03-5777-8600

   URL:http://www.tobikan.jp/index.html
   URL:http://www.ntv.co.jp/brueghel/

*情報は2017年12月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

◆「ひととき」2018年2月号より

 

 

 

関連記事

新着記事

»もっと見る