定年バックパッカー海外放浪記

2018年1月14日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

リーエンは“普通の中国人”を代表しているのか

 中国の領土問題、政治的自由、人権問題、等々に関するリーエンのコメントは共産党指導部の公式見解とほぼ変わらないように思えた。政治的自由よりは経済的発展を優先するべきという意見は中国人旅行者から何度も聞いているので違和感はなかった。(『採るべきは自由か安定か 中国で“普通の学生”が考える民主主義』参照)

 人権問題についても中国国営テレビのCCTVでは意図的に米国の人種差別問題を取り上げているので一般の中国人も理解しているのであろう。

 領土問題については中国人が外国人と話すときには自発的な愛国心から政府公式見解に近い発言となると思われる。共産党による歴史教育が徹底しているので領土問題は幼いころから叩き込まれているからだ。

 こうして考えてみるとリーエンの発言は総合的にかなり普通の中国人の平均値に近いように思われる。

尖閣問題は容易ではない

 中国の普通の人々がリーエンのように共産党公式見解に近い認識を持っているならば尖閣問題は深刻である。共産党にとり大衆の広範な支持があれば強硬手段に訴えることは容易である。“領土を守る”という覚悟を日本人は問われている。

⇒終わり

  
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