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2018年1月24日

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南米ベネズエラで23日、政権寄りの制憲議会が大統領選挙を4月末までに実施するよう命じた。ニコラス・マドゥーロ大統領も、立候補する考えを示した。

首都カラカスで開かれた大規模な支持者集会に参加したマドゥーロ氏は、「正しい決定だ。帝国主義や右翼は経済を乗っ取ろうと、陰謀を企てている」と語り、次期6年間にわたる政権継続を目指す考えを示した。

野党勢力は分裂し弱体化しており、マドゥーロ氏に対抗できる可能性がある主要候補は国外に逃れているか、投獄されている。

しかし、元大統領候補のエンリケ・カプリレス氏は、現政権はあまりに不人気のため選挙で敗れる可能性があると述べた。カプリレス氏はツイッターで、「ベネズエラ国民の大半は、政府や指導者たちにいら立っている」とコメント。野党勢力に対し、「民主主義を救うために団結」するよう訴えた。

カプリレス氏自身は大統領選に出馬できない。ミランダ州知事時代に公金の不正使用があったとして、今年4月に15年間公職就任を禁じる命令を受けているためだ。カプリレス氏は不正を否定し、政治的意図による命令だと反発している。

マドゥーロ大統領は、「野党がいようといまいと」大統領選挙は実施されると述べた。

「できるだけ早い日付」

野党が多数を占める国民議会のヘンリー・ラモス・アラップ元議長は、政府高官らに対する欧州連合(EU)による最近の制裁措置に報復するため、大統領選の前倒し実施が決まったと語った。

アラップ氏は、国民議会を実質的に無力化する制憲議会を発足させたのは、国民の正当な権利を侵害していると非難した。

野党勢力は制憲議会の選挙をボイコットした。

ベネズエラでは過去数年にわたり、主食となる食料や薬など基本的な生活物資が不足する状態が続いている。

マドゥーロ氏は、特に米国やスペインなど外国がベネズエラの社会主義政権を倒す動きを主導していると述べている。

野党勢力は、汚職や1999年以来政権を握る社会党の政策が、暴力の蔓延(まんえん)や経済破綻の原因だと主張している。

がんのため死去したウゴ・チャベス前大統領が後継者に指名したマドゥーロ氏は、2013年4月の大統領選で当選して以来、政権の座にある。

マドゥーロ氏は選挙管理委員会に対し、投票日をできるだけ早い日付に設定するよう求めた。

マドゥーロ氏はカラカスの支持者集会で、「早く済ませてしまおう。大統領選で勝利し、帝国主義の脅威を終わらせよう」と語った。

「私が決められるのであれば、選挙は今度の日曜日にやる」

(英語記事 Venezuela: Maduro ready to stand in early presidential poll

提供元:http://www.bbc.com/japanese/42799638

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