チャイナ・ウォッチャーの視点

2018年1月31日

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各サービスが高いユーザビリティで囲い込み

 同じ分野に存在するそれぞれの事業者が質の高いユーザーインターフェース(UI)や、ユーザーエクスペリエンス(UX)を実現し、しのぎを削っているのだ。中国のアプリのUI/UXは正直、日本より高いレベルにあると感じるものが多い。

 たとえば動画配信サービス。最も有名なYoukuのほか、愛奇芸、捜狐視頻、秒拍、中国版ニコニコ動画のbilibiliなど、サービスがあまりに多く挙げていくときりがない。

 下の図を見て頂きたい。これは、GoJapanメディアネットワークの一部を図式化したもの。中国で日本情報の多面的な拡散を行うため、様々な媒体に情報を発信している。動画配信、旅行、ECなど各分野からほんの一部のサービスを抽出して掲載しているに過ぎないが、これだけでもいかに同一分野に多くのサービスが存在するかが伝わってくる。 

GoJapanメディアネットワークのイメージ図。亜智游(北京)信息科技有限公司提供

 たとえば、その他に分類されている知乎は、ヤフー知恵袋のようなQ&Aサイトだが、より専門性が高く、精度の高い回答が得られるようになっている。豆瓣(douban)は文化情報のプラットフォームで、知識層が好んで利用するといった具合で、それぞれにユーザーの囲い込みに成功している。「全体で300媒体に情報が掲載される仕組みを作っている」(劉社長)といい、中国でいかに細分化されたプラットフォームがそれぞれユーザーを囲い込んでいるかがわかろうというものだ。

 世界のVCや中国のVC、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)が活発な投資を行っている様子については、『Wedge2月号』を参考にして頂きたい。ここでは、政府系の投資基金の果たす役割について紹介する。

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