BBC News

2018年2月5日

»著者プロフィール

英首相官邸は4日、英国が欧州連合(EU)から離脱した際には関税同盟からも脱退すると、あらためて主張した。

テリーザ・メイ首相に対しては、2019年3月のEU離脱に向けた交渉で、どのような条件の獲得を目指しているのか明確にするよう求める声が出ている。

官邸筋はBBCの取材に対し、「(憶測に)決着をつける。我々は間違いなく離脱する」と述べた。

今週にかけて、EUのミシェル・バルニエ首席交渉官と英政府高官との間で、重要な会談が複数予定されている。

エレノア・ガーニエ政治担当記者は、メイ首相が目指す合意には何らかの形での関税協定が含まれる可能性があるものの、詳細は依然として詰められていないと指摘した。

今週行われる交渉に先立ち、5日にはメイ首相とデイビッド・デイビス離脱担当相がバルニエ氏と会談する。その後、離脱後の移行期間について焦点を当てた最初の交渉が始まる。

協議難航が予想される争点のひとつは、英国内のEU市民の権利について、離脱前に入国したEU市民と同じ権利を移行期間の入国者には与えるべきでないとする英国の主張をめぐるもの。

9日には、デイビス氏とバルニエ氏が交渉の進捗状況を説明する予定。

「降伏はしない」

英国がEU離脱後、単一市場と関税同盟の仕組みをどの程度維持するのかをめぐっては、主要な離脱支持者とメイ首相側近との間で議論の的になってきた。

欧州懐疑派のバーナード・ジェンキン下院議員(保守党)は4日、フィリップ・ハモンド財務相がメイ首相の方針に沿った対応をしていないとして、政府が「あいまい」で「分裂している」と非難した。

2016年6月のEU離脱を問う国民投票で主要な離脱反対派だったアンバー・ラッド内相は4日、BBCの番組「アンドリュー・マー・ショー」に出演。内閣が分裂状態にあるとの見方を否定し、「ブレグジット支持者が驚くようなことをお教えしましょう。決定後押しのために開かれている委員会は、思われている以上に団結しています」と語った。

ラッド氏は、「摩擦のない貿易」の必要性や国際的な貿易協定を結ぶ権利、アイルランドとの国境での「ハードボーダー」(厳格な国境管理)の回避について合意ができていると述べ、これらの点での合意形成に懐疑的な見方に反論した。

ラッド内相は、「我々は誂えの合意を求めている」とし、「戦闘の前に今から降伏したりしない」と述べた。

同氏はさらに、メイ首相はブレグジット後の関税制度について「先入観を持っていない」と語った。

どのような仕組みが想定されるのか質問されたラッド内相は、関税同盟残留の可能性を警告する批判を受けても、「全く萎縮していない」と述べた。

ハモンド財務相は、ブレグジット後の英国とEUの経済に生じる距離が、「非常に緩やか」なものにとどまるのを期待すると語った。しかし、一部のブレグジット支持派は、EU離脱後に英国がほかの国と自由貿易協定を結ぶ障害になると主張している。

10人余りで構成されるブレグジットに関する内閣小委員会は7、8両日に会合を開く予定。

(英語記事 Downing Street insists UK will leave customs union

提供元:http://www.bbc.com/japanese/42941189

関連記事

新着記事

»もっと見る