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2018年4月4日

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欧州の航空交通調整を所掌する欧州航空航法安全機構(ユーロコントロール)は3日、広い範囲で航空便の遅延を呼び起こしたシステム障害を修正したと発表した。ユーロコントロールはこれに先立ち、システム障害の修正遅れが最大で欧州を飛ぶ全航空便の半分、約1万5000便に影響する可能性があるとしていた。

ユーロコントロールは、障害を起こしていたシステムは英国時間の3日午後7時(日本時間4日午前3時)に再起動され、通常運用が再開されたと発表した。

同機構によると3日の障害はここ20年で2回目で、最後に障害が発生したのは2001年だったという。

まだ詳細は明らかになっていないものの、問題は異なる航空管制部門の要求と収容能力の管理を支援する拡張戦術的流量管理システム(ETFMS)にあった。

ETFMSは最大で1日3万6000便を管理している。障害が発生した3日には、約2万9500便が予定されていた。

システムに障害が発生した際、システム障害に対するユーロコントロールの緊急時対応計画に基づき、欧州の全航空便が10%削減された。また、主要空港では「既定の出発間隔」といわれるものが追加された。

声明でユーロコントロールは「今日のシステム停止で除却と航空会社に生じた混乱をとても申し訳なく思う」と述べた。

同機構の広報担当者はAFP通信に対し「このようなことは過去に一度も経験したことがない」と語った。

ただ、航空交通それ自体には直接の影響はなく、ユーロコントロールは「一瞬たりとも危険は生じなかった」とした。

3日の早い時間には、欧州にある複数の空港が乗客に遅延の予定を警告していた。ベルギーのブリュッセル空港は3日午後、「ユーロコントロールのシステム障害により、ブリュッセル航空からの航空便の出発は現在1時間に10便までと制限されています。私どもは現在、向こう数時間の影響を算定しており、追って追加の情報をお知らせします」とツイートした。

また、オランダ・アムステルダムのスキポール空港、フィンランドのヘルシンキ空港、アイルランドのダブリン空港も、多様な範囲での遅延を乗客に警告した。ヘルシンキ空港は3日夜、「ユーロコントロールのシステム障害は修正されました。航空交通にかけられていた制限は解除され、交通は通常に戻りつつあります。ただ、乗客の皆様には使用される航空会社の支持に従うようお願いします」とツイートした。

https://twitter.com/BrusselsAirport/status/981168708306452482

https://twitter.com/HelsinkiAirport/status/981244650165071872

ユーロコントロールは3日午後、「システムが完全に正しく運用されるのに十分な量のデータがシステム上にあると確認できるまで」数時間のあいだ緊急時対応計画が実施されるだろうとしていた。

同機構はその後、大規模な試験を経て、システムを再起動したと発表した。

また同機構は、世界標準時10時26分以前に申請された全ての航空計画を再送するよう依頼した。同機構によると、システム障害によりそれらの計画は消失したという。

欧州連合(EU)法の下では、遅延した航空便の乗客は通常、賠償金を受け取る権利を得る。ただ、もし遅延が航空会社に制御できない「特別な事情」で起こった場合、例外条項が適用される。

(英語記事 Half of European flights delayed due to system failure

提供元:https://www.bbc.com/japanese/43637061

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