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2018年4月10日

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北朝鮮の国営メディアは10日、最高指導者の金正恩・朝鮮労働党委員長が初めて公の場で米国との対話に言及したと伝えた。3月に米朝会談に応じる意向を表明したドナルド・トランプ米大統領は9日、「5月か6月初め」に金委員長と会う予定だと述べた。北朝鮮はこれまで、米朝会談について言及してこなかった。

国営朝鮮中央通信(KCNA)によると、金委員長は党幹部との会合で、米国との対話の「見通し」について言及した。委員長はトランプ氏との首脳会談に直接言及したわけではないが、「現在の南北関係の進展と、米国との対話の見通し」に触れたという。

一方でトランプ大統領は9日、「5月か6月初め」に金委員長と会う予定だと話した。これに先立つ一部報道は、政府筋の話として、米政府が首脳会談に向けて北朝鮮と接触していると伝えていた。

首脳会談の日程はまだ不透明なままだ。もし実現すれば、現職の米国大統領が北朝鮮の最高指導者と会うのは初めてのことになる。

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3月初めに韓国特使団が平壌を訪れて金委員長と会談した後、ホワイトハウスを訪れ、「トランプ氏は情報の伝達を感謝し、恒久的な非核化を達成するために、金正恩氏と5月までに会うと語った」と記者会見で述べた。韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は、「トランプ氏は情報の伝達を感謝し、恒久的な非核化を達成するために、金正恩氏と5月までに会うと語った」と発表した。

またこれを受けてトランプ氏は、ツイッターに、「金正恩は韓国特使団に非核化について話した。凍結だけじゃない。その上、この間は北朝鮮はミサイル実験はしない。大きな前進だが、合意ができるまで制裁は続く。会談が計画されている!」と投稿していた。

金委員長は4月27日に、韓国の文在寅大統領と異例の南北首脳会談に臨む予定となっている。

北朝鮮が核・ミサイル実験を重ねて朝鮮半島情勢の緊張が高まった昨年から一転して、今年初めから南北関係の緊張緩和が続いている。

韓国や米国は、金委員長との会談を通じて北朝鮮の核・ミサイル開発をやめさせたい意向で、一部報道によると米政府高官は「北朝鮮が非核化を協議する準備があると約束した」と話している。一方で、北朝鮮の目標は国際社会による経済制裁の緩和だけではないのかと疑う見方もある。

米政府は北朝鮮に核開発の放棄を求めているが、北朝鮮は在韓米軍の撤退を繰り返し要求してきた。さらに北朝鮮は、日本と韓国防衛のために米国が北朝鮮を攻撃しないという確約を求めている。

(英語記事 Kim Jong-un makes first official mention of US talks

提供元:https://www.bbc.com/japanese/43708114

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