今月の旅指南

2018年4月24日

»著者プロフィール
閉じる

狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 フランスが誇る美の殿堂、パリのルーヴル美術館から、人の顔や姿を表現した肖像芸術の傑作約110点が来日する。展示作品は、古代エジプトの棺用マスクから、王や皇帝など権力者の彫像、ルネサンス以降のブルジョワ階級を描いた絵画まで網羅、かつてないスケールの肖像展となる。

 展示は、「マスク─肖像の起源」や「記憶のための肖像」、「権力の顔」など各章に分かれ、時代によって移り変わってきた肖像芸術の役割と、その表現法の変遷をたどることができる。

ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ) 《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》 1560年頃 ルーヴル美術館蔵
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre)/Michel Urtado/distributed by AMF-DNPartcom

 その一つ「権力の顔」では、マケドニアのアレクサンドロス大王やフランス国王のルイ14世など、時の権力者の肖像作品が集結する。なかでも「アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)」、「ナポレオン1世のデスマスク」など5点の作品からなるナポレオン・コーナーは見逃せない。

 また、ルネサンス期の肖像画の最高傑作とされるヴェネツィア派の巨匠ヴェロネーゼの「女性の肖像」(通称「美しきナーニ」)が27年ぶりに日本で公開される。

 本展の締めくくりは、動植物を組み合わせた寓意的なアルチンボルドの人物画「四季」連作のうち「春」と「秋」の2点。1人の人物像にとどまらない、肖像芸術の奥深さにも出会える。

●ルーヴル美術館展 肖像芸術—人は人をどう表現してきたか
 <開催日>2018年5月30日~9月3日 

 <開催場所>東京都港区・国立新美術館(東京メトロ千代田線乃木坂駅下車)
   <問>☎03-5777-8600

   URL:http://www.nact.jp/
 URL:http://www.ntv.co.jp/louvre2018/

*情報は2018年3月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

◆「ひととき」2018年5月号より

 



 

編集部おすすめの関連記事

関連記事

新着記事

»もっと見る