World Energy Watch

2018年4月13日

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非関税障害はどの国を利するのか

 EPAが米国生産車と輸入車に異なる規制基準を適用する案も検討されていると報道されている。仮に、カリフォルニア州とEPAが異なる規制基準を設定し、輸入車に対して更に異なる規制基準が適用されるとなると、自動車業界は対応に苦慮することになる。ガソリン価格次第では、燃費の良い輸入車の販売が有利になる可能性もある。

 より厳格な規制基準が輸入車に適用された場合、対応に苦慮する国はどこだろうか。CAFE基準に基づき各国自動車の燃費を計測したデータ(図-3)を見る限り、中国、韓国車の燃費が劣っている。また、先の図-2の米国内の販売に基づく計測実績値では、ドイツ車の燃費が相対的に悪い。米国の輸入車実績では、表-2の通り中国車の輸入は急速に伸びているものの、まだ6万台弱だ。

 輸入車に厳格な規制値が適用された場合に、対応に最も苦慮するのは中国車、大きな影響を受けるのはドイツ車になりそうだ。輸入車に対する規制案は、急速に輸入数量を伸ばしている中国に対する牽制ともとれる。実際に適用される規制基準のレベルによるが、米国内生産が多く、また輸入車の燃費も相対的に良い日本車が困る可能性は薄そうだ。

  
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