2018年9月26日(水)

鹿島神宮カード

2018年4月27日

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 日本クレジット協会によれば、日本で発行されるクレジットカード枚数は2億7000万枚に上る(2017年3月時点)。国民一人当たり3枚弱ほど保有する計算だ。飽和状態とも呼べるクレジットカード市場において、2017年に発行された「鹿島神宮カード」の会員数が順調に伸びている。その理由と背景を追う。

鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)の拝殿。背後には、樹齢1300年の御神木が鎮座する。

今までに存在しないクレジットカード

 神社初のクレジットカードとして、2017年1月に発行が開始された「鹿島神宮カード」は、そのもの珍しさも手伝って、発行開始前後よりメディアでの報道が相次いだ。主なものを列記するだけでも、以下の通りだ。

【テレビ】
CTV中京テレビ放送「キャッチ」
KBC九州朝日放送「アサデス。」
NTV日本テレビ「ズームイン!!サタデー」
TBSテレビ「Nスタ」
タモリ倶楽部

【新聞】
産経新聞(茨城版)
日本経済新聞(北関東版)
東京新聞
茨城新聞

【雑誌】
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 多くのメディアが関心を寄せているのが分かる。いったい、どのような特徴を持つクレジットカードなのかここで整理したい。

 「鹿島神宮カード」は、年会費10000円+税のゴールドカードと、年会費5000円+税の一般カードの2種類がある。カードの利用額に応じて、ゴールドカードは100円(税込)で1ポイント、一般カードは200円(税込)で1ポイントが鹿島神宮ポイントとして付与され、5000ポイントごとに自動的に寄付される。年会費とカードの利用で貯まったポイントが鹿島神宮に寄与される仕組みを持つクレジットカードというわけだ。

「鹿島神宮カード」ゴールドカードの券面
 

 JCBの調査によれば、日本の消費者がクレジットカードを選ぶうえで気にしているのは、入会金や年会費の安さやポイントプログラムやマイルを通じた還元メリットの高さだ。つまり、具体的で金銭的なベネフィットだ。その点、「鹿島神宮カード」には利用者への金銭的な還元はない。それにも関わらず、入会者が増え続けている。鹿島神宮カード事務局にも、ポイント還元を求める問い合わせは皆無だという。

 68枚のクレジットカード(2018年4月時点)を保有している菊地崇仁氏も、「鹿島神宮カード」を保有する一人だ。クレジットカードのポイント交換案内サービスを運営する菊地氏は、このカードを「使っているだけで縁起がよいと思えるクレジットカードというのは、今までにない発想です。財布に入れて使うだけで安心できます。利用額の一部が社会貢献に使われるカードはありますが、全額寄付のかたちで自分に対するご利益があるカードは今まで存在していませんでした」と評価している。

リーダーたちが崇敬してきた歴史がある

 「鹿島神宮カード」は、入会者の3割を会社経営者や役員が占めている。「一般・ゴールドのカテゴリーにおいては特異な割合」だと、鹿島神宮カード事務局代表のレーサー鹿島氏は語る。

鹿島神宮カード事務局 代表 レーサー鹿島氏

 東国随一の古社である鹿島神宮は、源頼朝や徳川家康をはじめとする武将など時の権力者たちが崇敬してきた歴史がある。現代でも1962年に住友金属工業が鹿嶋市に製鉄所を作るにあたり、当時の副社長だった日向方齊氏が鹿島神宮でおみくじを引き、最後の決め手にしたという資料が残されている。

 「お会いする経営者の方々から、鹿島神宮カードをすでにお持ちであるとお聞きすることが多く驚いています、日本経済をリードする方は、総じて歴史や文化に詳しく、神社をめぐる現状や背景もきちんと察知しています。加えて、重要な経営判断を担う経営者の方々は、最後の最後にはデータや経験則では図れない決断を迫られることがあります。心を清く整えるために、特別なエネルギーの宿る神社を参拝することがあるのはそういった理由からではないでしょうか」(レーサー鹿島氏)

 日本の精神的な支柱である神社仏閣はいま、少子高齢化や核家族化などから維持・管理に不安が生まれている。それは日本を代表する神社である鹿島神宮も例外ではない。国宝や重要文化財がいくつもある鹿島神宮は、社殿の屋根の修復だけでも億単位の維持費が必要だ。二千年続く式年大祭・御船祭も直近の開催費用は約20億円に上り、国や自治体からの補助金や氏子崇敬者からの寄付だけでは、賄いきれない時代が来る懸念もある。

120艘ほどの船団が対岸の香取神宮(千葉県香取市)を行き交う式年大祭・御船祭の様子(平成26年)。

未来に継承すべき日本の大切な文化として

 「鹿島神宮カード」は、三越伊勢丹グループのクレジットカード会社であるエムアイカードとの提携によって誕生した。レーサー鹿島氏はエムアイカードの提携ビジネスプロジェクトのプロデューサーでもある。

 「数百年もの間、日本の逸品を集め販売してきた三越伊勢丹グループだからこそ実現できた社会貢献のひとつの在り様です。エムアイカードには270万人もの会員さまがいます。すべての会員さまに鹿島神宮カードの存在を知っていただくだけでも、大きな意義があります。鹿島神宮は、未来に継承すべき日本の大切な文化の象徴であり、日本の伝統や文化、モノづくりを大事にする三越伊勢丹グループとの親和性の高さも特徴です。あくまで推察ですが他のクレジットカード会社では、なかなか稟議が通らないかもしれません」(レーサー鹿島氏)

 現在、レーサー鹿島氏の元には、同様のスキームを望む団体や施設からの相談が舞い込んでいる。いずれも未来へ紡いでいくべき伝統や文化、哲学などを持っているのが共通点だ。「真摯に対応して、近い将来、必ず実現したいプロジェクトもあります」とレーサー鹿島氏は話す。

 日本の伝統文化への持続的な支援を、クレジットカードの仕組みを通じて実現したのが「鹿島神宮カード」の画期的な発想だと言える。「自分たちが得意とするフィールドを通じて、日本のこれからを支える様々なスキームが登場するとうれしい」と語るレーサー鹿島氏。

 不透明な未来に対する、日本人としての新たな知恵の実現を見守りたい。

「鹿島神宮カード」は、神職によるお祓いののち、会員に届けられる。2年目以降の継続時も、名簿によるお祓いが行われる。

 

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http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10743