2024年4月26日(金)

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2011年3月11日

エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン 《クリュソル男爵夫人、アンヌ=マリー・ジョゼフィーヌ・ガブリエル・ベルナール》 1785年 トゥールーズ(フランス)/オーギュスタン美術館蔵 ©Toulouse, Musée des Augustins, photo : Daniel Martin

 この後、ヴィジェの作品群が続く。《クリュソル男爵夫人、アンヌ=マリー・ジョゼフィーヌ・ガブリエル・ベルナール》の魅力を安井氏が教えてくれる。「赤と黒と白の服、緑の椅子、手と顔に当たっている光に注目してください」。確かに絵画としてのバランスが優れている。この色を引き出すために、壁面を青にしたと安井氏は言う。三菱一号美術館の特徴である、2種類の光源を持つ最新のグラスファイバー照明システムも充分に発揮されているのだ。

 ヴィジェのこの後の展開を、是非とも会場で確かめて欲しい。ヴィジェのみならず、この時代を生きた女性画家たちは決して時代に流されることなくたくましく活動し、様々な困難と条件をクリアして制作を続けた。もしかしたら、現代人より強力かも? 美と叡智、このキーワードを胸に秘めて作品を楽しくみることをお薦めします!



 

「マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン」展
2011年3月1日(火)~5月8日(日)
開館時間:水・木・金10:00~20:00/火・土・日・祝10:00~18:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜休館(祝日の場合は翌火曜日休館。5月2日(月)は開館)
観覧料金:1500円(一般)、1000円(高校生・大学生)、500円(小・中学生)
交通:東京メトロ千代田線「二重橋前」駅(1番出口)から徒歩3分
JR「東京」駅(丸の内南口)・JR「有楽町」駅(国際フォーラム口)から徒歩5分
お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
展覧会ホームページ:http://mimt.jp/vigee/

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