世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2018年5月9日

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 カタールは小国であるが、中東における米国の重要な同盟国である。しかし、同じく米国の同盟国であるサウジ、アラブ首長国連邦がカタールへの封鎖を主導し、中東情勢を複雑化させる要因を増やしている。米国は、4月10日にトランプ大統領、サリバン国務長官代行(当時)、マティス国防長官とカタールのアル・サーニー首長が会談、4月18日にはマティス長官とカタールのアル・アティーヤ国防相が会談するなど、事態打開に向けて努力している。ここでは、マティス長官によるアル・アティーヤ国防相歓迎演説の要旨を紹介する。

(iStock.com/prospective56/ArefR/AlexeyVS/LCOSMO)

 1月の米=カタール戦略対話、先週のタミーム首長との会談の後、アティーヤ大臣をお迎えでき嬉しく思う。

 首長との会談で強調した通り、テロ対策を含む、米国の地域の安全保障への関与に対するカタールの長年にわたる支持に対し、米国は感謝する。貴国による、アル・ウデイド空軍基地の寛容で継続的な接受は、米統合航空作戦センターと米中央軍前線司令部の拠点を提供し、米国の関与に信頼を与えている。

 大臣の言葉を借りると、同基地は、我々の鳥が飛ぶのを助け、ISISとの戦いおよびNATOのアフガンにおける任務にカギとなる支援を与えている。私自身、かつて戦闘機のパイロットであった身として、同基地が我々の軍関係の強化に与える機会に対し、貴国が特別の感謝の念を持っていることを知っている。

 今日、我々は、カタールの多大な貢献への米国の感謝を再度強調する。我々は、テロリストの脅威と戦い、地域へのイランの悪意に満ちた影響力に対抗し、安全で安定した中東を確実なものとすべく協力しなければならない。永続する米=カタール安全保障関係の再強化を期待する。

出典:‘Remarks By Secretary Mattis at an enhanced honor cordon welcoming Qatar Minister of State for Defense Affairs Al-Attiyah to the Pentagon’(U.S. Department of Defense, April 18, 2018)
https://www.defense.gov/News/Transcripts/Transcript-View/Article/1497379/remarks-by-secretary-mattis-at-an-enhanced-honor-cordon-welcoming-qatar-ministe/

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