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2018年5月2日

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インド北部アグラにある世界遺産「タージマハル」の建物が変色している問題で、同国の最高裁は政府に対し、海外からの支援を含め対策を講じるよう命じた。

最高裁は、「(政府に)専門知識があったとしても活用されていない。あるいはどうでもいいと思っているのかもしれない」と述べた。

タージマハルは、17世紀に白い大理石などを使って建造された廟(びょう)。建物は黄色に変色した後、現在では茶色や緑色に変わってきている。汚染や付近の建設工事、虫のふんなどが変色の原因だと指摘されている。

最高裁のマダン・ロクル、ディーパク・グプタ両判事は、環境保護活動家たちによって提出されたタージマハルの写真を確認。変色問題を解決するため国内外から専門知識に基づく支援を求めるよう政府に命令した。

政府は、大気汚染を抑制するためタージマハル周辺の多数の工場を閉鎖させたことがあるが、活動家たちは、依然として建物の大理石が輝きを失いつつあると指摘している。

建物に隣接するヤムナ川に流された下水が虫にとって格好の生息地を提供しており、虫のふんが建物を汚す結果を招いている。

ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンが王妃の廟として建設させたタージマハルは現在、毎日最大7万人が訪れる世界でも有数の観光地。

建物の汚れは以前から問題になっており、建物を泥のパックで覆って汚れを取るという試みが、過去20年余りで数回実施されている。しかし、問題はさらに深刻になっているとの懸念がある。

今年1月にも泥パックによる洗浄が始まり、足場に上った作業員たちがフラー土を塗りつけた。フラー土は、ほこりや油、動物のふんなどを吸収する物質。

人間が美容のためにするような泥パックはその後、流し落とされる。現在の作業は今年の終わり近くまで続く見通し。

最高裁の審問は今月9日にも再び行われる予定となっている。

(英語記事 Taj Mahal colour change worries India Supreme Court

提供元:https://www.bbc.com/japanese/43971673

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