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2018年5月25日

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大物映画プロデューサーだったハービー・ワインスティーン氏が、25日にも性的不法行為などの疑いで警察に出頭する見通しだと明らかになった。米紙ニューヨーク・タイムズなどが24日、伝えた。

もしワインスティーン氏が出頭して訴追されれば、昨年9月に同紙や米誌ニューヨーカーの報道で長年の性的加害行動が糾弾され、強姦や性的暴行の疑いも浮上して以来、初めてのこととなる。逮捕の可能性もあるという。

ニューヨーク・タイムズによると、ワインスティーン氏は俳優ルシア・エバンズ氏による告訴をもとに訴追される見通し。他の被害者による告訴が適用されるかは不明だ。

ニューヨーク市警は昨年11月、強姦の被害届を提出した俳優パズ・デ・ラ・フエルタ氏の告訴にもとづき捜査に着手していると明らかにしていた。

ワインスティーン氏に対しては強姦を含む様々な加害行動や不法行為が指摘されているが、本人は同意のない性行為をしたことはないと一貫して主張してきた。

昨年秋の報道を機に、性的暴力や嫌がらせの被害を糾弾し連帯を表明する「#MeToo(私も)」運動が、世界各地に広がっている。

アンジェリーナ・ジョリー氏やグウィネス・パルトロウ氏といった有力女優も、ワインスティーン氏に対する非難に加わった。ワインスティーン氏は自分と弟が立ち上げた映画制作会社ワインスティーン・カンパニーを解雇され、アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーから除名された。ニューヨーク州は今年2月、ワインスティーン氏による加害行動から従業員を守らなかったとして、ワインスティーン・カンパニー社を提訴した。同社は今年3月、破産法の適用を申請した。

ワインスティーン氏についてはロサンゼルスやロンドンなどの警察も、捜査に着手している。

「#MeToo」の広がりと共に米映画界でも、ケビン・スペイシー氏など複数の有力者が相次ぎ非難され、映画や番組から降板するなどしてきた。24日には、映画スターのモーガン・フリーマン氏が性的嫌がらせを映画撮影の現場で繰り返したと多数の女性から糾弾され、謝罪した。女性たちはCNNに対して、フリーマン氏に繰り返し体を触られたり、スカートをめくられそうになったり、下着をつけているのかしつこく聞かれたりしたと話していた。

フリーマン氏は、自分のせいで「居心地の悪い思いをしたり、軽んじられていると感じた」すべての人に謝罪し、「私を知る人や私と仕事をしたことのある人なら、自分がわざと他人を侮辱したり、気まずい思いをさせるような人間ではないと承知してくれている」と述べた。

(編集部注――日本では「ワインスタイン」と表記されることの多いハービー・ワインスティーン氏の名前は、本人や複数のハリウッド関係者の発音に沿って表記しています)

(英語記事 Harvey Weinstein to surrender to police - US media

提供元:https://www.bbc.com/japanese/44248699

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