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2018年5月30日

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ベルギー東部リエージュ中心部で29日午前、男が発砲し、女性警官2人と市民1人が死亡した。男はその後、女性清掃員を人質に学校に立てこもったが、警察によって射殺された。このほか、警官4人が負傷している。

犯行の動機は明らかになっていないが、当局はこの事件をテロとみている。

地元メディアは、容疑者がアラビア語で「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたという警察筋の情報を報じた。

ベルギーのフランス語テレビ局RTBFによると、男は違法薬物に関する罪で服役中で、28日に仮釈放されたばかりだった。刑務所内で過激思想に傾倒した可能性もあるという。

リエージュのウィリー・ドゥミエール市長は記者会見で警官2人の死亡を確認し、犠牲者の家族に「心身のサポート」を提供すると話した。

同市長はこの事件をベルギー国家に対する攻撃だと述べ、「警察が標的にされたことは間違いない」と話した。

「我々はこれからも常に警察を支援する」

ドゥミエール市長はさらに「政府機関の全ての国旗」を半旗とし、市役所で弔問の記帳を受け付けるほか、30日午後1時から犠牲者の追悼ミサを行うと発表した。

事件のあらまし

事件は29日午前、市中心部の喫茶店の近くで発生した。

検察によると、男は警官を追いかけた後、「獰猛(どうもう)に」背後からナイフで襲いかかり、銃を奪って発砲した。

その後、現場近くの学校へ向かう途中で、停車中の車に乗っていた22歳の男性を射殺。学校では従業員の1人を人質にした。

ドゥミエール市長は死亡した男性について、「車内で殺された若い男性はリエージュ市内の高校の生徒で、数週間以内に小学校教諭の資格を得る予定だった」と説明した。

学校には盾やヘルメット、防弾チョッキなどを装備した武装警官が駆けつけ、「介入」した。

犯人は警官に発砲して逃走しようとした。この際に警官2人が脚を撃たれ、うち1人が重体に陥っている。

別の警官2人も腕を負傷したが、犯人は現場で銃殺された。

ソーシャルメディアに投稿された映像では、人々が銃声を聞いて逃げ出す様子が映っている。学校内にいた児童も安全な場所へ避難した。

リエージュ市当局はツイッターで「地元小学校の子供たちは無事だ」と報告している。

ベルギーのシャルル・ミシェル首相は「リエージュで卑怯で無計画な暴力が振るわれた。犠牲者と彼らの愛する人々を全面的に支援する。我々はセキュリティー当局と危機管理局と共に状況を監視している」とツイートした。

https://twitter.com/CharlesMichel/status/1001409520319516672

ジャン・ジャンボン内相は、捜査当局が「何が起こったかを正確に」突き止めようとしていると話した。

過去の攻撃は

ベルギーでは国内や隣国フランスでのイスラム過激派による一連の攻撃を受け、警戒態勢が続いている。

2015年11月に起きたパリ同時多発テロには、ブリュッセルに拠点を置く過激派が関わっていた。この事件では130人が死亡している。

ブリュッセルでも、2016年3月に自爆テロが発生し、32人が犠牲となった。どちらの事件でも「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。

(英語記事 Gunman kills three in Belgium attack

提供元:https://www.bbc.com/japanese/44298093

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