ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2018年6月15日

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小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

 こんにちは、小川大介です。

 「ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ」、今回はお子さんの自立に役立つ朝ごはんミーティングのお話をしたいと思います。

(Photodisc/Digital Vision.)

「褒める仕組み」を作りましょう

 前回の記事(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/12410)で「褒める仕組み」についてお話ししました。

 共働き家庭はどうしても忙しく、子どもと一緒に過ごせる時間が限定されています。

 仕事から帰って来て、「宿題やったの?」「ノート見せなさい」とチェックする視点に立つと、どうしても叱る回数が増えてしまう。

 子どもも自分で考えて行動するよりも、「いつも怒られてばかりで嫌だ」といった気持ちがたまってしまいます。

 そうすると、叱られるから早めにやろうとなるよりも、嫌だなという気持ちが先に立ってますますグズグズするクセがついてしまうものです。

 だから、先に子どもの予定を聞いておいて、帰宅後はチェックではなく「〇〇やる予定だったっけ? どれぐらい進んだの?」と結果を聞いてあげるスタイルがオススメなのですね。

 しかも夜寝る前のギリギリのタイミングではなく、帰って来てすぐの、まだ立て直しが可能な時間帯に声かけするのがコツです。

 本人の予定通りすでにできていたら、「偉い! 自分で決めて自分でちゃんとできたね。すごいな」と褒める。宿題なんだからやって当然でしょ、と受け取るのではなく、「自分で実行した」ことを褒めるわけですね。

 また、予定を忘れていたり、ついつい先送りしていたりしてまだやっていなかったなら、「そっか、じゃあ今から始める?」と明るく促せばいいですね。「まだ大丈夫。今からやればいいんだよ」と安心感を渡してあげて、そしてお子さんが実行したら「がんばったね」とねぎらってあげる。本人がホッとした表情を浮かべたり、嬉しそうな雰囲気になっているのを確認した上で、「明日はママが帰ってくるまでに、終わらせられていると最高だね」と、次は自分一人でもがんばってみようと思うきっかけを渡してあげましょう。

 このように、1日の終わりに本人の努力と行動を認めてあげて、褒める。気分良く1日を終わらせてあげる。そうすることで「やって良かったな」という満足感、「自分でできたぞ」という自信、「明日もがんばってみようかな」という意欲を、お子さんに持たせていく関わりをするのです。

 これを私は「褒める仕組み」と呼んでいます。

1日をサンドイッチ型にすることがポイント

 褒める仕組みは、1日を褒めて終わらせるというだけでは機能しません。

 サンドイッチ型になっていることがポイントです。

 つまり、1日の始まりに、「今日はどんな予定?」とお子さんに問いかけることがスタートなのです。

 子どもに自分の予定を立てるきっかけを渡すこと。

 子ども自身の口から予定を親に伝えてもらい、親は子どもから預かった予定を応援していくというスタンスに立つのです。

 子ども自身が立てた予定だから、それを実行した時に自分自身でやれたという実感が湧いて来て、その思いが蓄積されていく先に「自立できる力」が備わっていくのですね。

 ただ、「今日の予定は?」と聞いて、すぐに、

 「今日はね、学校から帰って来て最初はおやつを食べるよ。
4時ぐらいから学校の宿題をやって、多分30分ぐらいで終わるから、
その後塾の算数の計算と、漢字の書き取りと、理科の宿題をやる予定。
途中で休憩もすると思うから、答え合わせもしたとして18時ぐらいには終わってるかな。
お父さんは今日は何時ぐらいに帰ってくるの? 一緒にレゴで遊べる?」

 なんて返ってくる子は、なかなかいませんよね(笑)

 でも、サンドイッチ型の褒める仕組みを3カ月実践してみてください。

 お子さんが予定を話してくれるようになります。

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