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2018年6月18日

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アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンによる3日間の停戦が、早くも終わりを迎えたようだ。イスラム教の断食月(ラマダン)の終わりを祝うイド・アル=フィトルに当たる15日から週末にかけてアフガニスタン政府軍との戦闘を停止していたが、17日夜に攻撃を再開するよう指示したと発表した。

これに対し政府軍は、向こう10日間、停戦を維持すると発表。ただ、攻撃に対しては対抗するとしている。

週末にはタリバンの戦闘員と政府軍の兵士が抱き合うなど、前例のない光景が見受けられたが、完全な停戦には至らなかった。

東部ナンガルハール州ジャララバードでは17日、同州知事とタリバン戦闘員の会合が行われた事務所の外で自爆テロが発生。少なくとも18人が死亡し、数十人が負傷した。

この自爆テロの犯行声明はまだ出ていない。

ナンガルハール州では16日にも別の両陣営の会合で自爆テロが置き、36人が死亡している。これについてはイスラム過激派組織イスラム国(IS)が犯行声明を出した。

タリバンの発表の内容は?

タリバンは声明で、停戦は一般のアフガニスタン人が平和にイド・アル=フィトルを祝えるように行ったもので、「現政権の停戦に応じたものではない」と述べた。

その上で、これ以上の停戦は行わないとして、戦闘員には夜明けまでに政府軍が制圧している地域を出るよう呼びかけた。

また、今回の停戦はタリバン内の団結力の表れだと述べ、「外国からの侵略者の排除と、イスラム主義政府の樹立」を求める決意をさらに堅くしたとしている。

アシュラフ・ガニ大統領は16日に停戦の延長を求めていたいが、これを拒絶した格好だ。

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停戦中の様子は?

ラマダン終了を祝うイド・アル=フィトルを受け、両陣営が停戦を発表した。

停戦中には、タリバンの戦闘員が政府軍の兵士と抱き合ったり、市民と写真を撮ったりするなど、これまでにない光景が見られた。

ガニ大統領は16日に声明で、政府主導の和平交渉につくようタリバンに求めた。

また、停戦中はタリバンの戦闘員に医療支援や人道的支援を受けられたほか、捕虜となっている戦闘員には家族との面会を許したと付け加えた。

さらに、捕虜の一部を解放したとしている。

停戦はどのように実現したのか

6月初めに政府が一方的な停戦を発表した数日後、タリバンはイド・アル=フィトルに3日間停戦すると発表した。

タリバンが停戦に踏み切ったのは、2001年に米国主導の連合軍が侵攻し、タリバン政権が崩壊して以降で初めて。

南部ザブールの学生カイス・リワルさんは「一番平和的なイド・アル=フィトル。初めて安心できる。この喜びは言葉にできない」と話した。

ガーニ大統領は2月、タリバンが法の支配を尊重すれば、「前提条件のない」和平交渉を行うと共に、タリバンを正当な政治団体として認めると発表した。

2001年の米国主導の連合軍侵攻以来、何万人ものアフガニスタン人が犠牲となっている。

(英語記事 Taliban ends truce despite pleas

提供元:https://www.bbc.com/japanese/44516686

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