2018年8月21日(火)

グロービス

2018年7月20日

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 成果を上げてきた重役であっても、学習なき、成長なきリーダーに組織の未来は託せない。 過去の成功に安住せず、ものの見方(認識)や自らを支える軸をアップグレードし続けることが必須の時代であるからだ。 自らを高めるには、他流試合など外の刺激に敢えて自身を晒し、自己と向き合い直すことが第一歩となる――。 ここに、意思と覚悟を持ったエグゼクティブが集い、深い思索と対話を重ねる役員道場がある。

 

半信半疑の役員が一変
真の使命を自得する転機の場 

「知」と「軸」を磨き、リーダーシップの質的転換(転機)を促すプロセス 写真を拡大

 今さらこの場に参加して、本当に得るものはあるのだろうか――。社長として上場企業を率いて10年。その間、売上を2.5倍に伸ばしつつ、収益体質を確立してきた自負もある。が、ここでは自分は何者か、何のために働き、何がしたいのかと、禅問答のような問いを自らに投げ掛け突き詰めろという。周囲を見渡せば、同じように半信半疑のまま参加し、当初は斜に構える企業役員が大半を占めていた――。

 これはMipox株式会社代表取締役、渡邉淳氏の述懐である。参加したのは「知命社中」。グロービスが仕掛ける、執行役員以上に限定した異業種交流型プログラムだ。

 渡邉氏はその後、7モジュール15日間(7カ月間)にわたる強烈で高質な刺激と奥行きのある対話を通じて、自らの考えの練り直しと言語化を繰り返した。その過程には違和感もあれば、自己の核心を問い直す深い内省や葛藤もあった。結果、これまでに積み上げてきた自身の価値観をある意味で一度解放し、経営者としてのあり方を根本から見つめ直すこととなる。

 その先に見えたのは、内面から湧き上がる本心からの使命であり、正面から向き合ってこなかった真の経営理念であり、またそれらを基盤とする将来への明確なビジョンであった。

 

経営のモデルチェンジが必須
「多様性」の中にその鍵がある 

鎌田英治 氏 知命社中 代表/ 株式会社グロービス マネジング・ディレクター 北海道大学経済学部卒業、コロンビア大学CSEP(Columbia Senior Executive Program)修了。1999年日本長期信用銀行からグロービスに転じ、名古屋オフィス代表、グループ経営管理本部長、Chief Leadership Officer(CLO)などを経て現職。著書に『自問力のリーダーシップ』(ダイヤモンド社)がある。経済同友会会員。

 役員・経営者に意識レベルの質的転換を迫る研修がなぜ必要か。知命社中代表の鎌田英治氏はこう語る。

 「日本は今、明治維新、戦後復興に次ぐ70年に一度の大変革期にいます。デジタル技術の革新的な発達により、人、モノ、情報、カネのすべてがつながるConnectedな時代。過去の常識が覆され、ビジネス競争というゲームに大胆なルールチェンジの波が起きています。こうした変化の中で、ビジネスのあり方、経営、組織もそれぞれモデルチェンジを強いられています。

 しかし、不透明な状況を前に、変革の意思決定を躊躇、先送りしてしまう実態もある。現実を看過し傍観する『不作為の罪』、なすべきことを誤魔化し逃げだす『作為の罪』が起きやすい状況にあるのです。こうした時代認識を踏まえると、未来を担う経営者は、状況打破に向けて・行動と学習・を不断に続けなければなりません」

 解決のキーワードは多様性だ。どれだけ優秀なリーダーでも、一人の個人知には限界がある。異種混合の多様な見方と価値観(集合知)の中に解決の糸口を見いだし、そこから新しい秩序と価値を紡いで具体的な方向を指し示す。それが、これからのリーダーの役割だ。つまり、異質なものを受け入れ調和を図る受容心と、そこに溺れず確たる軸を持ってイニシアチブを取る主体性が不可欠となる。これをどう両立させるか。知命社中の命題がそこにある。

予定調和を排除し、忖度なき本音の議論をする役員道場

 
 

 オリンピックが人間の可能性を拡げる他流試合であるのと同様、知命社中は「多彩(多才)なリーダーたちがしのぎを削ることで互いの成長をもたらすインキュベーション装置」であると、鎌田氏は言う。「役員なら付き合う世界も広く、インプットも十分と思われがちですが、本当にそうでしょうか? 実態は同質性の中に埋もれ、自分の価値観や成功体験に縛られている側面も否定できません。そこに強烈な刺激で揺らぎを与えることが肝要です」

 そのため知命社中では、大きな視座を持ってエッジの効いた持論を発する著名な講師陣の招聘にこだわっている。本質的・普遍的な問いや、時代観を反映した新鮮な刺激に触れることで、思考や価値観の守備範囲を拡げる。さらに参加者同士の対話を通じ、互いの解釈の差異に深く斬り込み、自らを省みて相対化する。このプロセスを執拗に繰り返すことにより、揺るぎない自分の軸が形成されていくという。

 気の利いた講師陣と教材でインプット中心の座学を行う講座は数多い。しかし、それでは知的好奇心を満たす表層的な理解に終わってしまう。講演とは別に、対話と言語化の場にじっくり取り組むことで、刺激を学びに昇華し、他者の視座を自らの血肉に取り込む内面強化を強く促していく。それが本質的な変化(転機)につながるのだ。

 「役員というトップ・リーダー層の成長こそが不可欠な時代です。同時に、役員層が果敢に行動し常に学び続ける姿勢そのものが、組織全体を感化し、プラスの波及効果をもたらします」