赤坂英一の野球丸

2018年7月11日

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 ところが、バリオスが次に先発した7月3日、巨人−DeNA戦(東京ドーム)では皮肉にも「継投」ではなく「続投」が裏目に出てしまう。2−0とDeNAが2点をリードしていた六回、先頭の大城卓三に初安打を許したバリオスを引っ張ったら、2死まできて坂本勇人に同点の2ラン本塁打を被弾したのだ。

 DeNAが負けじと七回に2点を取って勝ち越すと、ラミレス監督はその裏にバリオスを交代させ、投手3人を注ぎ込んで逃げ切りを図った。が、またもや巨人打線の猛攻に遭い、一挙4点を取られて敗戦。「我慢の続投」で同点に追いつかれ、それではと「矢継ぎ早の継投」に出たら逆転されてしまったわけだ。

将来を見据えた采配

 ラミレス監督は7月1日のDeNA−広島戦(横浜)でも、先発の浜口遙大が4連続押し出し四球を与えるまで「続投」させたことを問題視されている。プロである以上、結果論で批判されても仕方がない。

 しかし、この「浜口続投」には、元横浜の優勝監督で、「継投の名手」と言われた権藤博氏が日経新聞のコラム『悠々球論』(7月5日付)で擁護論を展開。浜口を成長させるためにあえて実戦で痛い目を見させた、先々を見ての続投だろう、とラミレス監督をフォローしている。冒頭で書いたヤクルト・小川監督の近藤投入と同じように、「将来をも見据えた采配」だったというのだ。

 このようにファンやマスコミに批判される失敗が、球界人に支持されるケースもある。「継投」は本当に奥が深い。来週からの後半戦、ラミレスをはじめ各監督がどんな采配を振るか、いまから大いに楽しみである。

  
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