前向きに読み解く経済の裏側

2018年8月6日

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塚崎公義 (つかさき きみよし)

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。主に調査関連部署に勤務した後、2005年に銀行を退行して久留米大学へ。著書に『増補改訂 よくわかる日本経済入門』(朝日新書)、『老後破産しないためのお金の教科書』(東洋経済新報社)、『世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書』(宝島社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)など多数。

日経平均は日本経済、米国株は米国経済と為替レートを学ぶ機会

 日経平均連動の投信を持っていれば、当然ですが日本経済に興味を持つようになるでしょうし、米国株連動の投信を持っていれば米国経済に興味を持つようになるでしょう。加えて、為替レートにも興味を持つようになるはずです。なぜならば、米国株が値上がりしても、為替が円高に振れると損をしてしまう可能性もあるからです。

 日本経済と米国経済と為替レートを毎日チェックするということは、経済についての最重要部分を毎日チェックするという事になります。これを何年も続けていれば、経済通になる事請け合いです。

 特に、個別株ではなく平均株価の話になると、マクロ経済が重要になります。マクロ経済は、個別企業の決算に比べて手触り感が乏しいので苦手意識を持っている人が多いため、ここに強くなることは非常に大きなメリットとなり得るわけです。

将来、投資をしたくなった時に知識が豊富である

 毎日株価や為替を見ていると、株価や為替がどのように動くのか、なんとなくわかってきます。最も重要なことは、「短期で見れば理屈通りには動かないが、長期で見れば何となく理屈どおりに動いている」ということが体感できることでしょう。そうなれば、株価が訳もなく暴落したように見えても「何だかわからないが、この世の終わりが来そうだから、売っておこう」などと思わずに、「長期で見れば、訳のわからない暴落は元に戻る可能性が高いから、じっと持っていよう」と思えるようになります。

 中高年になってから投資を始めた人は、相場が理不尽な動きをすると動揺して「今買わないと二度と買えないから急いで買おう」「この世の終わりが来そうだから売ってしまおう」と考えて、結局高値で売って安値で売ることになりかねません。そうした目に遭わないための勉強料として、2万円は決して高くありません。

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