2024年4月24日(水)

古希バックパッカー海外放浪記

2018年8月18日

買って半年もしない携帯電話をオシャカにされて

大英博物館入口前にはいつも中国人中高生の団体が列を作っている。夥しい数の中高生が夏季休暇中に英国に研修旅行に来ている

 6月25日。携帯電話のカメラが起動しないことに気づいた。翌日宿の近くの携帯電話ショップにカメラ機能の修理を依頼。この店は2人のイラン人が経営していた。私の携帯はASUS製のゼンフォーンという機種だ。

 6月26日夕刻、引取りに行くとカメラ機能だけでなく携帯電話そのものが起動しない状態になっていた。ショップではゼンフォーンの修理マニュアルがないので、適当に分解したら壊れてしまったようだ。翌日修理工場に委託するので待ってほしいとのこと。

事態はますます悪化し、挙句の果てに騙されて

 6月27日。夕刻携帯電話ショップに立ち寄ると事態はさらに悪化。すなわち修理工場でもお手上げとのご託宣なので日本で修理してくれとのこと。帰国するまでメールや電話やグーグルマップが使えないのは不安だ。日本との連絡が一切取れないのは特に困る。

 ショップのイラン人はお詫びに陳列している携帯電話をいずれも半額で提供するという。一番安いサムソンのギャラクシーミニで40ポンド。交渉したら30ポンド(=約5000円)となった。半日ほど使ってよく見たら中古品であった。後の祭りである。 

『中高年客お断り』格安ホステルの規則

 6月28日。携帯電話事件の傷心を抱えてキングスクロスから北へ自転車で1時間ほどの町にあるホステルに移動。ロンドンのホステルでは滞在期間を最長2週間に制限しているホステルが多い。外国からの出稼ぎ労働者の吹溜りにならないように規則を設けているようだ。

 キングスクロスの宿を追い出される前にネットでチェックしたら、郊外に1泊なんと8ポンド(=約1300円)前後の超格安ホステルが何軒か見つかった。キッチン、ランドリー、ロッカー、無料WIFI完備で、しかも小ぎれいなガーデンテラスもある物件を2週間予約。帰国までの滞在費を節約できると欣喜雀躍。

 午後2時にくだんのホステルに到着。口コミ情報どおり清潔でしかも客が少ない。早速チェックイン手続きをすると受付嬢は開口一番「貴方は当施設に宿泊できません。年齢制限(age restriction)により39歳以上の方はお断りしております」と無機質に宣告。欧米では中高年の宿泊を制限するホステルがままある。

 慌てて「ネットで年齢もインプットして予約確認メールももらっている。2週間分の予約金も決済されている。当方に落ち度はない」と反論。

 「ネット予約の際にホステルの宿泊規定(terms and conditions)を確認しなかったのは貴方様の落ち度でありホステルに責任はない。年齢制限を予約サイトが見逃したのは予約サイトのシステム上の欠陥である。予約サイトにはシステム改善するように申し入れている。予約金は予約サイト会社が受領するもので当施設には無関係。予約金返還は予約サイトと直接交渉するべき」と完璧にロジカルな回答。

 ネットで近隣の格安ホステルをチェックしたがいずれも年齢制限があり断念。結局1泊26ポンド(=約4300)のロンドンの南のテームズ河畔のグリニッジのホステルを6泊予約。なんと1日当たり3000円も割高。しかもランドリーもロッカーもガーデンテラスも自転車置き場もない。暗然とした。


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