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2018年9月5日

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英国で8月末、デビットカードが1度の支払いで2度決済される障害が発生し、何千人もの利用者に影響が出た。

この障害はロイズ・バンキング・グループ傘下のロイズ銀行とファースト・データの合弁カードネットが提供する決済機で起きた。

多くの店舗やパブ、レストランでの支払いでレシートに記載された決済は1回だったが、実際には2回、同額が銀行口座から引き落とされていた。

ロイズ・バンキング・グループは声明で、8月29日にこの障害が起きたカードネットの決済機は全体の5%以下で、影響を受けた利用者には返金すると発表している。

別の金融機関の口座にデビットカードを紐付けている利用者も、カードネットの決済機を使う店舗やレストラン、企業などでの支払いで二重決済されていた。

影響を受けた取引の大部分は、米クレジットカード大手ビザが提供するデビットカードで起きた。

相次ぐ苦情

サイモン・アルトンさん(39)は8月29日、イングランド西部シュロップシャー・シュローズベリのレストラン「Côte Brasserie」で食事を取ったあと、決済が2回行われているのに気付いた。

「予想もしないことで、銀行の明細を確認しなさいという注意喚起になった」とアルトンさんは話した。

「自分は認識が甘くて、一緒に食事をした友人から次の日連絡がなかったら、気付いていなかったと思う」

アルトンさんはこのレストランで60ポンド(約8500円)を使ったが、「レストランの対応はとても良かった。返金してもらえるはずだ」という。

ソーシャルメディアでも、被害を受けた利用者が店舗などに問い合わせる様子が見られた。

Lisa・Dさんは、ロンドンの高層ビル「ザ・シャード」にあるレストラン「Oblix」で夫の誕生日を祝った際、決済が2度行われていることに気付いた。

Lisa・Dさんはレストランのツイッターアカウント宛に、「水曜日に夫の誕生日を祝いに行ったけど、レストランとバーの両方で2回引き落とされていた!! 高級レストランでこんなことをするなんて!! どうか調査して! 他の人にも起きているのか? 2018年8月29日水曜日のこと。#失望した」と抗議した。

https://twitter.com/shullupayaface/status/1036600532780150784


ビリー・ハッチさんも、ロンドン郊外サットンの「ジャーマン・ドネル・ケバブ」で同様のトラブルにあい、ツイッターで「2018年8月29日午後8時にサットンの店舗で食事を買い、6.49ポンド払ったんだけど、口座を確認したら別の時間帯に同じ額が2回引き落とされていた。返金してもらう方法はある?」と質問している。

https://twitter.com/MiniHatch/status/1036560332754436096


これに対し、障害はカード決済を行っている会社によるもので、企業や銀行のせいではないと返答する企業もあった。

デボン州のパブチェーン「ブルニング・ホスト・パブス」はツイッターアカウントで「うちのカード決済は、ロイズのカードネットがやる。同社から、2018年8月29日の顧客決済が2回引き落とされている可能性があると連絡を受けた」と報告している。

カードネットのウェブサイトによると、同社は毎年12億回以上のカード決済を処理しており、「ビジネスがカード決済をインターネットや店舗、電話などで受けるのを容易にする」としている。

ロイズ・バンキング・グループの広報担当者は、「8月30日にカードネットで処理された少数の決済が複製されていた。状況を修正するために迅速な処置が取られたが、不便をおかけしたことについて謝罪する」と述べた。

相次ぐ障害

英国では7月、送金サービス「ファスター・ペイメンツ」で、システム障害の結果、送金履歴が削除される障害が起きた。

ビザも6月に同様の問題に見舞われ、欧州全体でぁー度カードによる購入ができない利用者が出た。

5月にはTSB銀行で、オンラインバンキングが使えない障害が発生している。

(英語記事 Thousands charged twice in card glitch

提供元:https://www.bbc.com/japanese/45417476

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