BBC News

2018年10月10日

»著者プロフィール

英俳優マーティン・フリーマンさんが出演する英携帯電話大手ボーダフォンのテレビ広告が消費者に誤解を与えるとして、英広告基準協議会(ASA)は10日、この広告をテレビ放送禁止処分とした。

広告では、フリーマンさんが恋人と別れようとする男性を演じつつ、実際は電話会社の乗り換えを表現している。これについて広告基準協議会(ASA)は、顧客がいつでも無料解約できるとの印象を与えると指摘した。実際には、使用開始から30日以内でないと解約には違約金が発生する。

ボーダフォンは、今後は広告の中で30日ルールを明示すると述べた。

ASAは、広告内容について利用者11人から苦情が寄せられたため、内容を審査していた。

英国のテレビで流れる広告の大部分を事前承認する非政府組織クリアキャストは、無料解約できる期間をわずか15日としている企業が多いなか、ボーダフォンのサービス保証は30日までという点を同社は強調したかったようだと説明している。

CMではフリーマンさん演じる男性が「君とこれ以上、言い争う気力がもうない」と言い、「別れよう」と女性に告げる。

その直後に携帯電話からの声が笑いながら、「すみませんが、まだ契約期間が残っていますから、別れられませんよ。違約金を払いたいならともかく」と割り込んでくる。

続くナレーションで、「別れは常に大変です。しかし他の携帯会社とは異なり、ボーダフォンは30日間のサービス保証があります。だから当社を好きになれなかったら、別れたっていいのです」との説明が入る。

ASAは、この30日ルールがいつ適用されるのかが明確ではなく、顧客がいつでも好きな時に解約できるとの印象を与えると判断を示した。

さらに、CM内で契約の諸条件が記載されたウェブサイトのアドレスを表示してはいるものの、広告が与える印象は変わらないとした。

ASAは、このCMを現在の形のままで再び放送することを禁じた。またボーダフォンに対し、今後の広告において、解約保証がどの時点でも適用できるとの誤解を招くような表現をしてはならないと伝えた。

ボーダフォンの広告担当者は、「当社の『気に入らなければお別れ』という30日間のサービス保証は、競合他社よりも優れている。当社はすでに契約条件の中で、30日とは利用者の契約開始日から数えると明記しているが、今後のマーケティングでもはっきりと伝わるようにしていきたい」と述べた。

日産の広告「誤解を招く」

ASAがマーティン・フリーマンさん出演のボーダフォン広告を禁止するのは、今回で2度目。

ASAは今年9月、ボーダフォンの別の広告について、インターネット接続が切れた場合は請求額を割り引くとの誤った印象を与えたと判断を下した。

一方でASAは、フリーマンさんを起用した別のボーダフォンCMが、携帯電波のない場所から緊急電話が発信できるとしたことについては、今年2月に問題なしと判断した。

ボーダフォンとは別に、ASAは日産のオンラインCMについても10日、掲載禁止を命じた。ASAは、日産の広告が電気自動車リーフの充電時間について、消費者に誤解を与えると禁止理由を説明した。

広告は一定の充電量に達するのにばらつきがある可能性を伝えていないと、3件の苦情が寄せられ、ASAはこれに同意した。

ASAは、「日産の主張は立証できず、誤解を招く可能性が高い」と説明している。

日産は、「ASAの判断には非常に落胆しているが、当然ながら結論を尊重する。当社は最善のサービスと情報を提供できるよう、お客様からのフィードバックを常に検討し、対応している」と述べた。

(英語記事 Vodafone's Martin Freeman break-up advert banned

提供元:https://www.bbc.com/japanese/45806860

関連記事

新着記事

»もっと見る