BBC News

2018年10月10日

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エジプト航空の機内誌「ホルス」は9日、米女優ドリュー・バリモアさん(43)とのインタビュー記事について謝罪した。記事は公開後、ソーシャルメディア(SNS)で酷評されていた。

機内誌に掲載されたバリモアさんのインタビュー記事がSNSで拡散されると、本物のインタビュー記事なのかと大勢が疑問を抱いた。

文法的な誤りやスペルミスが散見された記事について、バリモアさんの代理人は、本人はインタビューを「受けていない」と述べていた。

エジプト航空の機内誌を制作・発行するアルアハラム広告代理店は現在、こうした混乱は主に翻訳が原因だと説明している。

広告代理店によると、インタビューはハリウッドにいる自社のアイダ・タクラ・オライリー記者が英語で行い、アラビア語に翻訳され、再び英語に翻訳されて掲載された。

「素晴らしいアーティストに対して失礼な内容だと思われかねない誤解について、謝罪します」と同社は陳謝した。

「ありえない」と酷評された記事は今月2日、SNSで注目されるようになった。

機内誌の愛読者だというアダム・バロン氏は、「エジプト航空の機内誌に載っているドリュー・バリモアのインタビュー、う〜ん、ありえない」とツイートした。

https://twitter.com/adammbaron/status/1047131624704528384


記事はバリモアさんの恋愛歴に関する内容で始まり、これまで「恋愛関係で不安定」だったとし、「結婚に何度か失敗している」と書いている。

記事の前文はさらに、「美しい米国のハリウッド女優……はこのほど、母親という最も重要な役柄を演じるために、無期限の休暇を一時(原文ママ、temporarilyであるべきところがtemporary)に取得することを決めた」と続ける。

さらに文中では、バリモアさんが2人の娘オリーブちゃんとフランキーちゃんについて、「特定の子育て方法にはわざと従って」いないと言ったとことになっている。

機内誌によるとバリモアさんはさらに、「カウンセラーには相談しない」、「子どもたちの小さな体と小さな心の育成が大事」などと述べたという。

記事はまた、出産後のバリモアさんの「かつての優雅な体」を称えた。

記事によるとバリモアさんは、「自分のイメージを取り戻して、余計な体重を落とせたねって人から言ってもらえると、感無量」だと発言したという。

「でもこれは、すべての太った女性に向けて、美と体形を回復するのは良いことだと励ます、素晴らしい機会だと思う。特に、思っているほど大変なことではないから」

こうした発言から、これは本物のインタビューなのかと多くの人が疑問を抱いた。

英航空アナリストのアレックス・マチェラス氏はツイッターに、「エジプト航空って、機内誌向けにハリウッド・スターのドリュー・バリモアの偽インタビューをでっち上げたの? 質問と答え、ほとんどがめちゃくちゃだよ!」と投稿した。

https://twitter.com/AlexInAir/status/1047149853455933441


エジプト航空は3日、記事は『プロによる雑誌インタビュー』だとツイッターで弁護し、記事を書いたオライリー氏本人もツイッターで、「フェイクとは程遠い本物」だと主張していた。

しかしながらバリモアさんの代理人は、「厳密に言うと(中略)エジプト航空のインタビューを(本人は)受けていない」と述べ、引用された発言は記者会見でのものだと説明した。

これに対してアルアハラム広告代理店は9日、オライリー氏が機内誌「ホルス」やその他の出版物向けに寄稿しているということを、バリモアさんの代理人が「知らず」に、インタビューを承諾したのだと説明した。

さらに、特に問題視されている記事の前文については、オライリー氏が書いたものではないと広告代理店は加えた。

「一般的に受け入れられている通り、前文は記事本文の一部ではない。事実と異なる情報を含まないという条件に則った上で、編集者の創造性が作り出したものだ。インタビュー記事を書くために翻訳者が使用した原資料を徹底的に確認し、本件について調査するつもりだ」と同社は説明している。

アイダ・タクラ・オライリー氏はエジプト生まれで、ゴールデン・グローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会の元会長。

(英語記事 Drew Barrymore: EgyptAir's magazine sorry for 'surreal' article

提供元:https://www.bbc.com/japanese/45809249

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