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2018年10月23日

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韓国と北朝鮮は22日、南北軍事境界線(DMZ)上の「停戦の街」板門店から銃火器や監視所を撤去することで合意した。

共同警備区域(JSA)として知られる板門店は南北国境で唯一、双方の軍隊が相対している場所。今回の合意で、両国の緊張緩和を図る狙いがある。

両国の部隊は10月初め、国境線上に設置された80万個の地雷の撤去作業を開始した。

韓国国防省は声明で、「朝鮮両国と国連軍は、10月25日までにJSAから銃火器と監視所を撤去することで合意した。その後2日にわたって、3者合同で確認作業を行う」と発表した。

また、JSAでの地雷撤去作業が完了したことを明らかにしている。

こうした中、北朝鮮の国営メディアは同国の高官らが22日にロシアに向かって出発したと報じた。北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、10月末から11月初めにかけてロシアを訪問するのではとみられている。

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韓国と北朝鮮、国連軍による会談は今回が2回目。国連軍は1950~53年の朝鮮戦争以来、DMZを監視している。

板門店は南北高官の会議の場となっており、今年は4月と5月に2回、両国首脳が会談した。

しかし、板門店では長い間、両国軍の小競り合いが起きている。昨年11月には、北朝鮮の兵士が韓国側へ逃亡しようとし、北朝鮮側から銃で撃たれて重傷を負った。

25日までに板門店から銃火器と監視所が撤去されれれば、こうした事件は今後減ると見られている。

厳密にはなお戦争状態にある北朝鮮と韓国の関係は、ここ数カ月で改善している。

今回の動きは、9月に平壌で行われた南北首脳会談での非核化交渉の際に決められた。

6月には金委員長とドナルド・トランプ米大統領がシンガポールで歴史的な会談を果たし、朝鮮半島の非核化に向けて大筋で合意している。

また4月の南北会談で韓国側は、「朝鮮両国の軍事的緊張を緩和するため」に、国境線上でのプロパガンダ放送を取りやめるとしていた。

(英語記事 Koreas agree to remove weapons at border

提供元:https://www.bbc.com/japanese/45948488

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